「セレンディピティを起こせ。」
昨日投稿した、イーライパリサー著「フィルターバブル」についての続き。
この本では、
アイディアや創造性のイノベーションを起こすにはセレンディピティを起こせ。
と書いてありかなり納得した。
セレンディピティは、
という意味があるんだけど、本を読んでこの言葉をはじめて知れた。
セレンディピティを起こすには、思いっきり習慣を変えるのもいいけどそれは難易度が高く現実味がない。
それに、小さなキッカケ一つでも劇的なセレンディピティが起きるものだから変化の大小はそこまで関係しない。
じゃあ、どうすればいいか?
日常の中に小さな変化を入れることが大切だ。
例えば、
通勤経路や家から駅までの道がいつも同じなら、違う道にしてみたり。
そうすると、今まで気が付かなかった新しい発見があるものだ。
目に入ってくるものがいつもと違うから、発見するものが変わるのは当然なこと。
そう考えると、オンライン上でも道を変えることが大切だとわかる。
もっというと、フィルターバブルに閉じ込められているんだから、
クリックするもの、見ているサイト、使っているアプリ、繋がっているアカウント等々、オンライン上で道を変えたほうが、新しいアイディアや人に出会うチャンスが大きくなる。
さらに、新しい方面や興味関心を示せば、パーソナライズするコードの範囲が広がりフィルターバブルに閉じ込められている世界が広がる。
つまり、自然と入ってくる情報の範囲が幅広くなり、
今までよりセレンディピティが起きる可能性が高くなるんだ。
俺は数年前まで消防職員という堅実な固い道を歩んでいたけど、
その道を外れることで、それまでの人生では考えもしなかった新しいアイディアや人、文化に出会えた。
振り返ればたしかに道を外れることは怖かったけど、
固い道を歩んでいたら絶対にありえなかった強烈な体験ができている。
イノベーションを生むセレンディピティを起こすには、いつもの道を変えればいいんだ。
様々なことを経験して思うのは、今までの価値観をぶっ壊して広げて新しいものを創る「黒船」はいつも既知外からやってくるということ。
既知の中ではクリエイティブを鍛えられるかもしれないけど、イノベーションは生まれない。
全然知らない世界、意味がわからない世界、想像すらできなかった世界にこそ刺激や学びがありイノベーションが生まれるんだ。
だから、違う道を歩いてみることが大切なんだ。
(昨日投稿したけど、セレンディピティを起こす可能性が高いからムダや正反対に触れることも重要なんだよね。)
改めてフィルターバブルに閉じ込めらた結果、どう世界を見せられているのか?どう歪めさせられているのか?を理解する必要があるなと思った。
どれだけ狭い範囲しか見せられていないかがわかれば、どれだけ人生に影響を与えられているかがわかれば、
新しいアイディアや視野思考の広げ方が見えてくるからね。
その広げ方さえ誘導させられているのかもしれないけど、そうやっていくしかない。