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【マーケ基礎】お店の“売り”には、こだわりを!

あなたのお店の“売り”は何ですか?

そう聞かれて、即答できるでしょうか。

品質の良い商品? 味? 安さ?
技術? 接客? 雰囲気?

そのどれかに当てはまるとして、
具体的に説明できますか。

たとえば、「ベトナム雑貨」を“売り”にするお店。

ベトナムで安く仕入れた、
お洒落に見える小物をたくさん揃えているお店があれば、
注目されて、一時的に流行るかもしれません。

しかし、やはり品質的に問題があるため、
徐々にお客さまは離れていきます。

そこで、現地では高級品とされ、
一般庶民では手を出せない商品があるとします。

現地の誰もが認める職人が、
丁寧に作り上げる逸品です。

これを日本で販売するとなると、
“売り”の言葉が変わります。

『現地でも手に入らない、
 熟練の職人技で作る、ベトナム雑貨』
となります。

アジアで生産されるモノは、
いまだ粗悪なモノが多いのですが、
日本には無い雰囲気を持っていますので、
粗悪だとわかっていて買う人も多くいます。

しかし、ずっと大切に持っていられる品質ではないので、
職人技で作られたモノの方が注目されるようになります。

同じように「ベトナム雑貨」を扱っていても、
やはり質の良い商品を提供しているお店の方が、
生き残るのです。

『こだわり』のあるお店だと言えます。

この『こだわり』の無い店主がたくさんいます。

利益率を高くするために、原価を下げようと
「安ければ良い」とばかりに、
品質に眼をつむってしまうことがあります。

お客さまは、すぐに見抜いてしまうのですが……。

アジアン雑貨を扱うお店を始めた人の中には、
口では「アジアのお洒落な雑貨が好きだから」
と言っていても、
「安く仕入れたモノが高く売れるから」
という理由で始めた人もいるはずです。

「安く仕入れて、高く売る」ことを
否定しているわけではありません。

その高い利益の中に、
それ相応の付加価値があれば良いのです。

この付加価値が、『こだわり』です。

ベトナム雑貨で言えば、
『現地でも手に入らない職人技』です。

職人技に納得したお客さまなら、
高くても買ってくれます。

『こだわり』を持たないお店に、“売り”はありません。

失敗するお店の多くは、
『こだわり』を持つことに手を抜いてしまうからです。

「まぁ、こんなものだろう」
「これなら、わからないだろう」
「これくらいなら……」

そう思った時点で、お店は潰れたも同然です。

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佐藤きよあき
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