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エッセイ本(※自主制作)が出るよ!&KEYTALKの二度目の武道館公演に行ってきました
お久しぶりです、イガラシです。今回はご報告も兼ねて。
5月28日開催のオンライン同人誌即売会『Booknook』にてエッセイ本を頒布させて頂くことになりました!
https://twitter.com/igaigausagi/status/1653712942217707520?t=z2gLUQsIWzxT5rzRPVOVDg&s=19
オンラインなのでどこからでも参加可能です。人生初の同人
【11/28】いつか生まれ出づる魂に寄せてーーDannie May、渋谷WWW初ワンマンを観た
新しい事を始める瞬間、人間は誰もが迷い、恐れる。“ファーストペンギン”という言葉もあるぐらいで、初めの一歩を踏み出す事は誰からも讃えられて然るべきだし、それだけ怖い事でもあるのだ。
新しい事を始める瞬間の人間は震えている。それには、武者震いだなんて勇ましい呼び名がつけられているが、気分としてはどちらかというと、生まれたての赤ん坊の心許なさに近い。母親が苦しみながら赤ん坊を産み落とすとき、赤ん坊も
魅せてくれ、モノホンの“レトロスペクティブ”ーディストピア東京、真夏の下北沢でビレッジマンズストアとベッド・インを観る
■古風なものが割と好き8月の終わり、秋の気配を感じてもおかしくないはずのその夜はまだまだ蒸し暑くて、Tシャツを容赦なく背中に貼り付かせる汗はもう何度も空調で乾いてはまた流れを繰り返していた。
どんなに換気に気を遣っても、ほかの観客との間に今までの3倍ぐらいディスタンスが設けられていても、地下のライブハウスはいつだって蒸した。手強い盟友であるマドンナ達との闘いを半ば程終えた、真っ赤なスーツが日本一似
【7/25】かがやけみらい――Dannie May自主企画『Welcone Home!』ゲスト小林私、感想【@渋谷O-nest】
インディーズミュージシャンを応援していると、必ずと言っていい程ファンの多くが「売れてほしい、でも売れてほしくない」というような葛藤に駆られている場面に遭遇する。いわゆる「安易な売れ線になってほしくない、でも彼等の音楽は広く認められてほしい」というような批評的な目線もあるかと思うし、「まだ知られてほしくない(=遠い存在になってほしくない)、でも彼等の生活は保障されてほしい」というようなある種何様感あ
もっとみる【5/13】たとえ何処にも行けなくても――TempalayのZepp Hanedaワンマンライブに連れて行ってもらったら凄まじかった話
霧雨に靄った何もない道を友人と連れ立って歩いていくと、巨大な鉄の塊のような建物が靄の向こうに見えてくる。人影が見えなさ過ぎて怖い程だった視界の端に、人間の気配をうっすらと感じるようになった。小さなエレベータに乗り込んで上へ。煩わしい傘は早々に閉じ、吸い込まれるようにして喧騒の中に身を投じた。
アニメショップらしき店にカフェなど、きっと普段はお客で賑わい、人気が絶えないのであろう店々が軒を連ねる空
【4/18】ディストピアの灯台守――ビレッジマンズストア、下北沢シャングリラ凱旋
ビレッジマンズストアが東京にやってくる。今年4月、その事実が一体どれ程のひとにとって希望の狼煙のように見えたことだろう。
長く暗い産道のような階段を上った先に出たフロアの壁は、月並みな言い方かもしれないが、まるで彼等を待ち構えていたかのように真っ赤なペンキで彩られていた。
16時30分、開場。筆者はこの日、同じく彼等との邂逅を待ち焦がれていた友人と共に下北沢シャングリラへ赴いた。地下へと続くライ
【3/18】Dannie May初自主企画『Welcone Home!』感想――この光さえ見えていればどこに行ったって帰れると思った【@渋谷o-nest】
「ライブハウスでしか呼吸が出来ない、ここが俺のホーム」なんて言う人種のひと達からしてみたら甘ちゃんなのかもしれないが、筆者にとっては何処までも、ライブハウスは非日常だ。非日常だからこそ、時々、定期的に帰りたい場所でもある。
この日筆者が約1年ぶりに帰ったのは初めて行ったライブハウスで、1年前では考えられない程の大観衆を前に威風堂々振る舞う3人の前だった。
螺旋の外階段をおっかなびっくり降りた場
【2/28】幻想の隣人――小林私、初めてのバンドセットワンマンライブがめちゃめちゃ楽しかった話【@渋谷クラブクアトロ】
よく晴れた2月の終わり、筆者は約1年ぶりにライブハウスに赴いた。同行の友人と共に見慣れた渋谷クラブクアトロの煉瓦調の壁を横目に、あの薄暗く踏み外しそうな階段を上る。人数を間引くためか椅子の敷き詰められたフロアには、それでも尚このご時世ではちょっと心配になってしまいそうな程に観客が肩を並べていた。デビュー1年目の歌手の二度目のワンマンライブにしては、上出来過ぎる程の賑わいだろう。
SEには、筆者を
【2/24Dannie Mayライブレポート】tossed coin~supported by Eggs~@渋谷HOME【疫病撲滅祈願】
その第一音、第一声を耳にした瞬間、筆者は、ここに棲んでも良い、とすら感じた。
渋谷の小さなライブバー、マンションの地下のような場所にある、地図に頼りながら足を運んだにもかかわらずもう二度と場所を突き止められなくなってしまいそうなアンダーグラウンドの現場である。右端には小さな、しかし仕立ての良さそうなバーカウンターがひとつ。バーとしては充分過ぎる程雰囲気が良いがバンドのオン・ステージとしては些か
Mrs. GREEN APPLE『WanteD!WanteD!』のブレイクに寄せて〜採れたてトマトと青りんごのサラダ〜
■音楽番組で『WanteD!WanteD!』がめちゃめちゃ聴ける
売れましたな。
え?誰がって?僕じゃないですよ。そりゃわかってるってか。つれないな。
売れたんですよ。数年前より僕も敬愛している、泣く子も黙る平均年齢二十三歳(ぐらい)若手ポップロックバンド、Mrs. GREEN APPLEが。
この記事を読んでくれている奇特な皆さんの中には、流石に彼等の名前を聞いた事がない方はいらっしゃら
ツイッターでフォローしてくれているバンドさんの曲をひたすらに褒めたい。
フォロワーにバンドマンが沢山いる。
「まあ曲がりなりにも音楽ライターなんだから、当たり前だよなあ」
「いいねえ〜新人インディーズバンド漁り放題じゃん!」
「まじでまじで!こりゃワンチャンあるっしょ!?ゲッヘッヘッヘッヘ」
以上は、一行目の記述に対する我が脳内オーディエンスの反応である。まあ確かに、音楽ライターの端くれとして主に邦楽ロックについて色々講釈を垂れる事でお金を頂いている身としては当た
Plastic Tree『doorAdore』ー明日の朝は海へ行こうか
ひと月以上遅れの亀更新ディスクレビュー(的なサムシング)、二本目。前回のKEYTALK『Rainbow』と同じ日にリリースされた、こちらも永遠の憧れであるあのバンドのアルバムを。
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「adore」と言う単語を、僕は知らなかった。
辞書を引くと「敬慕、崇拝」と言う意味らしいが、奇しくも僕にとって誰よりもこの言葉が相応しい