僕の読書術・岩田慶治の「花の宇宙誌」を再読する/一日一微発見482
先日、東京国立近代美術館に「ハニワと土偶の近代」を見に行った時に、駆け足だったが3階の日本画の部屋や写真セクションを見た。
思いがけない写真に出会い、展示してあった雑誌のインタビューを読んだ。そこにはこうあった。
「物が、人が、在るがままに立ち上る瞬間がある」
写真家は自からが「見たままを写真」に写したいのだと語っていた。しかし、とりわけそのコトバに感動したり、感応したわけではないのだが、写真を撮るという行為やその哲学的な深さについて、思想家や文化人類学者はあまり踏みこん