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記事一覧
李禹煥 - 僕の好きな藝術家たち vol.12
好きな藝術家について書きたいように書いてみるシリーズ。その藝術家についてのバイオグラフィとか美術史的意義とか作品一覧とかはインターネットで他のページを参照してください。
先日直島に行った時、例に漏れず僕も草間彌生さんのカボチャを観たのだけれど、僕にとってそれは雷門やマーライオンのように、とりあえず見ておく観光客向けシグニチャにしか思えない。(草間彌生さんのファンにはまったく申し訳ないけれど。)
ゲルハルト・リヒター - 僕の好きな藝術家たち vol.11
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今年(2023年)東京国立近代美術館で開催されたリヒター展を観た。
リヒターは数年前に大阪の国立国立国際美術館のコレクションでSTRIPを観ている。その時はリヒターという作家を知らなかった。だけど、STRIPという作品は忘れが
宮永愛子 - 僕の好きな藝術家たち vol.9
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宮永愛子の作品には、流れ去るはずの時間を閉じ込めるという逆説で、時間というものの相貌を捉えようとする試みがある。
もちろん、絵画であれ彫刻であれ、静的な形質の作品はどれも、スタティックであるがゆえに時間性を剥ぎ落としたものとし
塩田千春 - 僕の好きな藝術家たち vol.5
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銀座を歩いていて、ふと資生堂ギャラリーの前を通りかかったら、何か展示をしているようだったので、ふらっと入ってみた。
「椿会」と題された小ぶりの展覧会で、現代アートの造形作品や映像作品が並べられている展示だった。
そこで、塩田千
ジョルジョ・モランディ - 僕の好きな藝術家たち vol.4
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Wikipediaによれば、モランディは
だそうだ。でも、ピカソやあるいはウォホールやバンクシーのような知名度はないと思う。僕は全く知らなかった。たまたま見かけたモランディ展のチラシの絵が、どことなくニコラ・ド・スタールっぽい
ザオ・ウーキー - 僕の好きな藝術家たち vol.3
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深い海の底、あるいは、遠い宇宙の彼方。
この絵の前に初めて立った時、青い色に吸い込まれるような感覚、ここではない何処か静かな世界で、聞こえない音を聞き、動かない空気のそよぎを感じた。
青は特別な色だ。フェルメールのラピスラズ
ニコラ・ド・スタール - 僕の好きな藝術家たち vol.2
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福永武彦の『海市』を読んだのは、まだ10代だった。謎めいた人妻安見子に惹かれていく草臥れた中年の画家。二人の悲劇的な恋愛をいささか実験的な手法で描いた作品が、何故まともな人生経験も恋愛経験もない若輩にうち震えるほどに響いたのか、