殺伐の政治哲学
ニッコロ・マキャヴェッリ、トマス・ホッブズ、マックス・ヴェーバー、カール・シュミット…
いずれも名だたる政治学者だが、その主張はわりと仰々しくて殺伐としている。
暴君チェーザレ・ボルジアを理想の君主としたマキャヴェッリ(『君主論』)。
絶対君主を海の怪物になぞらえ正当化したホッブズ(『リヴァイアサン』)。
ドイツが第一次大戦で負けたのは平和主義者による兵役拒否運動のせいだと断じたヴェーバー(『職業としての政治』)。
友/敵の峻別や敵の殲滅を論じ(『政治的なものの概念』)、ナチに心酔までしたシュミット。
大学時代に彼らの思想や文体に触れると、どうしてもその影響が課題のレポートなどに表れてしまう。
結果やたらと刺々しい文章になるので、後で読んだら恥ずかしくなることだろう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?