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カラヴァッジョを語る男

ルネサンス後のバロック期において鮮烈な光を放つ画家、カラヴァッジョ。

この天才について語るのは、私には荷が重い。

語り部は、宮下規久朗氏をおいて他にいないだろう。

 

以前、放送大学の講義で氏は「聖マタイの召命」を取り上げていた。

その明晰で鮮やかな解説と、気分を高揚させる語り口。

これが美術史の面白さか!と思い知った。

放送を観逃した方は、

宮下規久朗『一枚の絵で学ぶ美術史 カラヴァッジョ《聖マタイの召命》』

という本が今年(2020)、ちくまプリマー新書から出ているので、ご安心を。

 

宮下氏が教授を務める神戸大学のHPによると、氏はもともと美術館で学芸員をされていたそうだ。

敬愛するカラヴァッジョに劣らぬ、ドラマチックな遍歴である。

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