『碧と海』 連載小説【7】
八月の県大会に向けて、桂木は夏休み中もバレー部と陸上部を行き来していた。陸上部でない上まだ一年っていうのが、成果を出せない二年生にとっては当然面白くなく、そんな可哀想な人たちはネチネチと桂木を攻撃をし始めていた。その日の桂木は、午前中が陸上部で、午後がバレー部というスケジュールだった。県大会に出られない部員はダラダラと練習メニューを消化していた。その中の一人である俺も、さっさとメニューを終わらせ、ランニングと称して他の部の友人たちにちょっかいを出しに行っていた。そろそろグラ