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家族の話

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シュレーディンガーの猫

シュレーディンガーの猫

シュレーディンガーの猫って有名な思考実験ですよね。
すごく残酷でとても馬鹿馬鹿しい、と個人的には思うのだけれど、この実験のことを聞いて愛しい父の事を思い出した。

わたしが中学生の時、すごい高熱で学校を休んだ事があった。
本当に具合が悪くて、ベットから動くのも億劫だったし、喉がつぶれて声が上手く出なかった。
父はお昼休み家でご飯を食べる為、いつもはありモノで済ませているのに、その日はわたしの分も含

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祖母のピザクッキー

祖母のピザクッキー

母方の祖母は体格が良く安心感と包容力がある
若い頃は保育士をしていた
大雑把だけど、針仕事はとても繊細に行う
なんとも器用なおばあちゃんだ

わたしが車を運転するようになってから祖母の家には1人でも時々遊びに行っている
最近寄った時はちょうど3時のおやつの時間で、
祖母が自分用に焼いていたピザトーストを私にくれた

本当はピザトーストなんだけれど、
少し焦げていてクッキーみたいにガリっガリだった

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教えると言うこと

教えると言うこと

父とタイヤ交換をする時、毎度
わたしがいた方が時間がかかるのでは…
と思うけれど、
父にそれは関係ない
何度でもやり方やコツを丁寧に教えてくれる

その上で
ほんと助かった!ありがと!
と言う

上司もそうで、
絶対自分がしたほうが早い仕事でも、
何か出来ることありますか、
と声をかけると
わたしに教え託してくれる

ミスがあっても
あと直しておくから大丈夫ありがとう!
と言ってくれる

不思議で

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祖父の文字

祖父の文字

わたしは祖父のことを我が家で二番目に興味深い生き物だと思っている。
一番は無論母で、あんなに真っ直ぐなものは他に見た事がない。真っ直ぐすぎる事が今の世の中にあって逆に珍しく興味深い。

祖父はわがままだし頑固で痛みにめっぽう強い。
一例に釣り針事件がある。
皆は鮭をとる釣り針ってご存知だろうか。
鮭を釣るための大きな釣り針。三又に分かれていて、それぞれの針に大きな返しがついている。
もう10年くら

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嫁と姑と娘『洗濯』

祖母(73歳)は
認知症で何もかもが面倒になって来ていて更にカッとなりやすい

母(46歳)は
体調がすぐれない日が多いため早寝必須

前日の洗濯が洗濯機にあると祖母は聞こえる声で文句を言い始める
でも聞こえている母も、母でする事があるのだろう、すぐには干しに行かない

意地の張り合いなのかも知れない
分からないけど

私は祖母も母もだいすきなので出来れば平和な関係を築きいつも仲良くしてほしいと思

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認知症の祖母と肉じゃが

認知症の祖母と肉じゃが

認知症の祖母のじゃがいも

祖母は私が夕飯を作ろうとすると必ず「何すればいい?」と聞いてくれる。

その言葉を聞くたびに、何十年も主婦をしてきたのに謙遜だなぁと思う。

また、認知症になった今の祖母はお味噌汁しか作れなくなってしまった。なので、私が仕事を早く切り上げ家に帰った日祖母は「○○がいてくれると良いな〜」と言う。
この事で私は一時期とても悩んでいた。これは完全にただの考えすぎだけれど…

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認知症の祖母(2022.06)

認知症の祖母と犬

認知症の祖母は新しい家族を前の愛犬の名前で呼ぶんですが、覚えている事も名前を聞ける事も嬉しくてずっとそのままにしている.

認知症の祖母(2022.07)

認知症の祖母(2022.07)

「何人家族だっけ?」

少し前から認知症の祖母がよく言うようになった言葉。

「うち、何人だっけ?」

夕飯の箸を準備する時やお皿を出す時、

「何個出す?
 5人だっけ?6人だっけ?」

話から察するに、
私や弟の事を忘れた訳ではないし、
息子である父のことや、
嫁に来た母の事を忘れている訳でもない。

夫である祖父を忘れた訳でもない。

ただ、
家族の人数を思い出し
数として捉えると言う事が出

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認知症の祖母(2022.08)

認知症の祖母(2022.08)

最近は祖母に「(祖母の)父は今どこで何をしているのか」聞かれるようになった。祖母は今74歳で祖母の父は10年ほど前に亡くなっている。どんどんと記憶は薄れ思い出せなくなっている。

そんな祖母は認知症になった今も外から草花を摘んで来てはそれらを生けていているのだが、この間はビンに刺した向日葵たちに外を見せてあげていた。

家の住人よりも草花に外を見せ、月に花を見せている祖母は本当にチャーミングだと思

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・いぬがしんだ日

・いぬがしんだ日

いぬがしんだ日はちょうど祝日で

家族みんながじゅんばんに

まだ暖かいいぬのからだを抱っこして

顔面が腫れるほどたくさん泣いた

2021ねんの11がつ23にちだった

鼻が利かない

鼻が利かない

わたしは鼻がわるい
匂いに鈍感だ

焦げ臭い、とか
うんちした?!(犬)とか
驚くほど全然気付かない

本当に分からないの?と心配されることもある

でもむしろ鼻が利かなくて良かったのかも、と思うことがある

私は祖父母と住んでいる
お年寄りは独特な香りがする

私は祖父母に近づいてもその香りが分からない
寝室に行けばさすがに分かるけれど、それでも100%嗅ぎきれていないと言う感じがする

認知症

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辿り着くのは海

辿り着くのは海

2023/07/02

両親と犬とドライブへ行った

天然酵母で有名なパン屋にてパンを買って、

弟の出ている草野球を眺めた

こう言う機会があると毎度思うけれど、
わたしはスポーツ観戦を上手にできない
テレビで観ていても同じ様に感じる

と言うのも、わたしには多分
"応援"の基礎みたいなものが備わっていない

チームや選手への愛着と言うか、
想いと言うか、熱というか、
そう言うものがかなり小さい

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散歩(2023.06)

散歩(2023.06)

梅雨の時期を過ぎてから、または梅雨の期間の一時的な晴れ間を五月晴れ、梅雨晴れ、入梅(ついり)晴れ、と言うらしい

そんな良き晴れの日に両親と犬と散歩をした

緑はいい
本当にいい

こんな日は芝生に座り込んでだいすきな人と飽きるまでそうしていたい

のんびり昼寝するのもいいし、
どこまでも歩くのもいい

一緒にそうしてくれた友人も今は都心で働いていて
少し寂しい気持ちになる

永遠にこの緑が続けば

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認知症の祖母(2023.06)

認知症の祖母(2023.06)

祖母の認知症は結構良いところまで来ている

鍋をかければ火をつけっぱなしで鍋を黒焦げにする
ご飯の時間と言って1日にご飯を10回も食べる
燃えていない車庫に煙の幻覚が見える
トイレを上手くできないことがある

たった今のことを本当にすぐ忘れてしまい、繰り返す

悪いことの判断が鈍くなってしまうため、
他の人の畑の野菜や庭の花をとってきてしまう

和室にある机に、
ドカーンとこの量の花瓶が置かれてい

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