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辿り着くのは海

2023/07/02

両親と犬とドライブへ行った

天然酵母で有名なパン屋にてパンを買って、

弟の出ている草野球を眺めた

こう言う機会があると毎度思うけれど、
わたしはスポーツ観戦を上手にできない
テレビで観ていても同じ様に感じる

と言うのも、わたしには多分
"応援"の基礎みたいなものが備わっていない

チームや選手への愛着と言うか、
想いと言うか、熱というか、
そう言うものがかなり小さいのだと思う

でもこのnoteを書きながら思い出したけれど、
小学生までのわたしは確かにとんでもない負けず嫌いだった

相撲大会では横綱になり、
選抜リレーに出て2位になって過呼吸になる程大泣きをして、
綱引きは手の皮が擦りむけるほど本気で引っ張り、
跳び箱は男の子に負けないくらい高いものを飛んだし、
スポーツテストはいつも1位か2位で、
中校ではバスケ部とバレー部に誘われた

わたしはかなり運動神経が良かった
一位になりたかったから負けると本当に悔しかった

過度な負けず嫌いだったのに
中学生になった頃から
スポーツは仲良く楽しくやるからいいんだ、
と思うようになった

それからは負けても悔しさみたいなものが沸かなかった

(ただスポーツテストだけは自分の力を測れるし、母からも全力でやって来いと言われていたので高校生になっても真剣に取り組んだ)

私のは、観ていても観戦していると言うより
観察しているに近いと思う

わたしはもう以前のようには動けないので、
観ながら
彼らの身体能力や精神の強さに驚き感動している

暑い中でも楽しそうに駆け回るお日さまの様な青年たちに後ろ髪を引かれつつ、私達は耐えかねて球場を出た

「近くにラーメン屋さんがある」

そうしてふらっと寄ったラーメン屋のラーメンがまた野菜たっぷりで美味しかった

面白い事に、
小さな店の小さな厨房に女性の料理人が3人
料理の完成を待ちカウンターに手を付いて時間を持て余している中年と青年のウェイトレスが2人いた

多…!と言いそうになった

ウェイトレスの2人はそこまで仲が良いわけでも無いらしく、女性達の作る料理を静かに待ち速やかに運んでいた

面白い店だった

ノープランドライブ、
海が近かったので沿岸沿いの道から帰る事にした

海はやっぱり近くで見たくなってしまうね
いつの間にかトンネルを抜け砂浜へとおりていた

静かで穏やかな海だった

海の近くにカタツムリ、
潮風で溶けたりしないんだろうか、と思った

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