日本の美意識が息づく挿絵:『絵本 化鳥』の魅力に迫る
『絵本 化鳥』は、幻想文学の大家・泉鏡花が書いた名作「化鳥」を、中川学が完全絵本化したもの。
この作品は、かつての日本における奇妙な物語を描いており、不思議な世界観が特徴的だ。
日本の文学、とくに幻想文学に興味のある人や、情緒豊かな挿絵による美しいイラストを鑑賞したい人にオススメ。
物語の主人公は、男の子・廉(れん)。
お母さんとふたり暮らしで、お母さんは橋のたもとの番小屋で橋の通行料を徴収する仕事をしている。
物語の中で繰り広げられるのは、廉の目に映る橋を渡る人々