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笑いと学びのダブルパンチで心をつかまれた絵本:『うんちしたのは だれよ!』レビュー
最近入手したのが『うんちしたのは だれよ!』という絵本。
子どもの頃に夢中になった絵本で、実家にも置いていますが、ブックオフで220円だったので思わず買ってしまいました。
大人になって再び読み、その魅力を再発見!
久々に読んではじめて知ったのですが、これってドイツの絵本なんですね。
今回は、この絵本から得られた3つの視点について、詳しくお話していきたいと思います。
シンプルなストーリーが織りなす笑いの渦
ある日、地面から顔を出したもぐらくん。
するとなんと、自分の頭に大きなうんちが落ちてきたのです!
「いったいだれがこんなことを!」と怒ったもぐらくんは、犯人探しに出かけます。
(もぐらくんは目が悪いので、うんちを落とされたとき、犯人が誰だかわかりませんでした…)
さまざまな動物たちに「君がやったのか?」と尋ねてまわるのですが、どの動物も「そんなこと、してないよ!」と否定します。
しかしもぐらくんは、犯人探しを諦めません。
すると…
この絵本の一番の魅力は、なんといってもそのシンプルなストーリーのなかに詰め込まれたユーモアです。
もぐらくんのコミカルな表情に、思わず笑ってしまいました。
魅力的な絵がストーリーを彩る
この絵本は、ストーリーだけでなく、絵も非常に魅力的です。
もぐらくんをはじめ、登場する動物たちはどれも生き生きとした表情で描かれており、読者の心をつかみます。
とくに、もぐらくんの不満そうな表情や、どこか憎めない動物たちの姿は、何度見ても面白いです。
また、それぞれの動物のうんちの形が異なっている点も、この絵本ならではの特徴です。
たとえば、ウサギのうんちは丸くてコロコロしているのに対し、牛のうんちは大きくて平べったいなど、動物の生態について学ぶきっかけにもなります!
テーマであるリベンジについて
この絵本は、一見するとただのお笑い絵本のように思えますが、じつは深いテーマも扱っています。
それは「リベンジ」です。
もぐらくんは、頭にうんちを落とされたことに怒り、犯人を探し出して仕返しをしようとします。
これは、ぼくたち人間が、誰かに何かをされた時によく起こす感情です。
小さい頃、父に教えられたことで鮮明におぼえているのが「やられたら、やりかえせ」というもの。
その時はなるほどなぁ~ぐらいに思っていましたが、これがある程度、戦略的に正しいことを、社会人になって知りました。
それがゲーム理論です。
「やられたらやり返す」という戦略は、相手に「長期的な視点で、お互いの利益について考えてほしい」というシグナルを送ることができます。
すべての場合において「やられたらやり返す」のは最善とはいえませんが、ときと場合によっては、ある程度有効な場合もあることを学べます。
(とくに、ゲームに先攻後攻といった順序が決まっておらず、相手が非協力的な場合)
まとめ
『うんちしたのは だれよ!』は、子どもたちに笑いと学びを提供してくれる、すばらしい絵本。
シンプルなストーリーと魅力的な絵、そして深いテーマが絶妙に組み合わさっており、大人も楽しめる一冊です。
もし、まだ読んだことがない方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度手に取ってみてください。
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