著…菅原道仁『脳神経外科医が教える 一生疲れない人の「脳」の休め方』
考えないといけないことが多過ぎて疲れる。
他人のネガティブ思考がうつる。
SNSでリア充合戦をして、妬んだり妬まれたりする…。
そうやってグッタリと気疲れてしまう人におすすめの本。
この本には、スマホ、PC、TVなどの電源を切って、情報断捨離をし、息を吸い、吐き、脳をアイドリング状態に落ち着かせる方法が紹介されています。
そして、おそらく何よりも脳にとって最も必要なのは、スルースキル。
鋼の心ではなく柳の心を持つ。
強風に煽られても、うまく受け流してやり過ごせる柳のようなスルースキルがあれば、脳の疲労や、脳の疲労から発生する病も防げる。
といったことが書かれています。
…そうは言ってもなかなか理想通りにはいかないとは思いますが、興味深く読めました。
とは言え、SNSのリア充合戦で誰かを妬むことは悪いことばかりではない、ということにもこの本は触れています。
たとえば、友達がハワイに行ったのをSNSで見て、妬ましい場合。
ここで注目したいのは、なぜ嫉妬するのか? ということ。
スーパーモデルを見て本気で妬む人は滅多にいませんよね?
あまりにも自分とかけ離れ過ぎているから。
でも、友達のSNSを見て妬ましさを感じたとしたら。
それは自分が「ハワイに行きたい」という願望を持っている、ということ。
それに、絶対に行けない事情があるならその願望を変に刺激されることは無さそうなので、たぶん「自分だって頑張ればハワイに行けるのに」と思っている可能性があります。
自分の願望に気づくきっかけを得られたら、ハワイに行けるように貯金をする、休暇を取れるように仕事を頑張る、といった目標を持つことが出来ます…とこの本に書かれています。
発想の転換って大事ですね。
嫉妬をモチベーションの燃料として利用しましょう!
〈こういう方におすすめ〉
いつも気疲れしているので頭を休ませたい方。
〈読書所要時間の目安〉
1時間くらい。