著…大崎梢『大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー』
10名の作家が思い思いに書いた、本屋さんにまつわる短編小説集。
店員さんやお客さんなどなど、様々な立場の悲喜こもごもが描かれています。
だから、読んでいて「あ、いるいる! そういうお客さん!」とフフッと頷いたり、「げげっ。わたしも時々、あまりにも本の陳列が乱れていると、少し並べ直しちゃったりするけど、まさかわたしも店員さんから〝整理屋〟なんて呼ばれてないでしょうね…」と青くなったりと、いろんな楽しみ方ができます。
※注意
以下の文は、ネタバレを含みます。
わたしのお気に入りは、坂木司さんの『国会図書館のボルト』。
オタク&ぽっちゃりの主人公が、今にも潰れそうな小さな書店に偶然立ち寄った際…。
その書店ではなんと全てのエッチな写真集にビニールがかけられていないことに気づきました。
パラダイス!
と思った主人公は、その書店の常連になりました。
ところが。
大好きなアイドル・あきちゃんの写真集が、にっくき万引き犯に盗まれてしまいました。
許さん!
主人公は、他の常連さんたちと協力して、万引き犯を捕まえることを決意。
ちなみに他の常連さんたちのあだ名は「巨乳」「パンチラ」「毛」。
…あだ名で性癖が丸わかり。
この人たちは敵に回したくないですね。
やがて、主人公は万引き犯を発見。
追いかける! 追いかける!
普段は運動音痴なのに、主人公、速い!
なんという疾走感。
〈こういう方におすすめ〉
本を、そして本屋さんを愛している方。
〈読書所要時間の目安〉
2時間くらい。
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