著…小国士朗『注文をまちがえる料理店』

　認知症の方が注文を取ったり配膳をしたりするレストランについての本。

注文をまちがえる料理店

　どの料理も一律1,000円。（出版当時）

　注文を間違えることが目的ではないので、わざと間違うような仕掛けは作らない。　

　間違ってもいい。

　間違わなくてもいい。

　ハンバーグを頼んだのに餃子を持って来られてもいい。

　料理店で働いたことをその日のうちに忘れてしまう人もいるけれど、それでもいい。

　お互いに受け入れ、受け入れられる場所がある。

　働ける場所がある。

　とても素敵な取り組みだと思います。

　ギスギスしがちな世の中ですが、こういう寛容な輪が広がっていけば、みんなもっと生きやすくなりそう。

　この本の終わりの方に書かれている、「COOL JAPAN」よりも「WARM JAPAN」、という言葉も素敵。