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編…公益社団法人全国有料老人ホーム協会+ポプラ社編集部『シルバー川柳6 断捨離でうっかり夫捨てそうに』
表紙の「断捨離で うっかり夫 捨てそうに」を見たわたしの母が「…わたしも断捨離したい」と呟いたので、わたしは慌てて母からこの本を隠しました。
今のところ父は捨てられていないのでセーフ。
母が「あの本どこいったの? 読みたいんだけど」と言うので、母が断捨離に興味を失った頃に渡したいと思います。
さて、この本には他にも面白い川柳がたくさん載っています。
「〝やめとくれ〟 ただの寝坊で 脈とられ」
心配している人たちの顔が目に浮かぶ川柳ですね。
わたしも齢90を超える祖母が生前あまりにも静かに眠っていたので思わず息をしているか確かめてしまって、祖母から「まだ生きてるよ!」と文句を言われたことがあります。
「金が要る 息子の声だが 電話切る」
も面白いですね。
息子を騙った詐欺電話ではなくて、本物の息子からの金の無心だったんですね!
それは切って正解。
人にお金を貸す時はたとえ身内であっても返してもらえない覚悟で貸すべきですが、年老いた親が息子にお金を貸して返ってこなかったら、行き着く先は老後破産。
「こんにちは 思い出せずに さようなら」
あるあるー!
わたしもあります、ばったり会った人に挨拶されて、顔は見覚えがあるのだけれど果たしてどこのどなただったか思い出せずに、でも顔見知りには違いないから当たり障りのない会話をしてさようならすることが…。
「正月に やたらと餅を 食わす妻」
…事故を装った計画殺人かも!?
高額の生命保険を掛けられて受取人が妻となっていないか念のため確認した方が良さそう。
単にお餅が好きだという理由であることを祈ります。
「カーナビに 自宅打込み 無事帰宅」
これは笑えませんよね…。
認知症の高齢者が自宅の場所が分からなくなって車を何時間も運転し続けた末に人を轢き殺した、なんてニュースを聞く世の中ですから…。
自宅が分からなくなる前に是非、運転免許証の返納をお願いします。
「遺影写真 加工し過ぎて 別人に」
遺影ってずーっと残るものですから、綺麗またはかっこ良くしたい気持ちにはとてもよく共感出来るのですが、誰だか分からないくらい加工しちゃうと、もはや遺影としての本来の役割を果たせませんね。
たとえば孫が祖父の盛り盛りの遺影を見て「このおじいさん男前だね! で、うちのじいちゃんの遺影はどこ?」とキョロキョロしながら遺影を探しちゃうかも!?
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