断捨離は無理しない
帰国してから毎日断捨離をしています。
私は海外生活前と同じ家に帰ってきたので、日本を出るときに捨てられなかったものがまだいろいろあります。その断捨離をいま2年越しにしています。
断捨離ということは、自分が過去に手に入れたものと向き合うことになるのですが、今となっては当時なぜこれを大事にしていたのか、捨てられなかったのかわからない…というものがたくさんあることに驚きます。
今は、以前捨てられなかったものも「これまでありがとね~」と言ってどんどん捨てることができるのですが、当時はそれができませんでした。
海外生活で、わたしは自分が成長した実感は残念ながらほとんどありません。。
でも知らず知らずのうちに価値観はだいぶ変わっていたんだな…と気づきました。
もう何年も前の話ですが、以前もかなり量を断捨離したことがありました。
震災で生まれ育った家が流されてしまったのですが、そのあとのことでした。
思い出がつまった家が流されて、中にあったものがほとんどなくなってしまいました。
そのときにやけになって色々と捨ててしまったのです。
捨てたあと、冷静になって捨てたものを思い返したときにとても後悔したのを覚えています。
断捨離は無理にするものではないと心の底から思いました。
捨てきれないものは、そのまま持っていてもいいんだと思いました。
そのうち今回の断捨離のように、きっとあっさり捨てられる日が来るでしょう。
もちろん震災のように思いがけないタイミングで突然手放さねばならないときもあります。
でもどうしても捨てられないものは、自然と気持ちが離れるまでそばに置いておいて大丈夫だと私は思います。
今回たくさんのものを手放せたのは、モノがなくても思い出として自分の心に染み込ませることができたからだと思うのです。
モノに執着していた気持ちが離れるタイミングは人それぞれ違うし、モノへの執着が思い出に変わるまでの時間もまた、必要なものだと感じました。
ではまたあしたです。おやすみなさい。
(15/31)