著…森須磨子『しめかざり 新年の願いを結ぶかたち』
これまでわたしは「しめかざり=お正月の飾り」という認識しかしていなかったのですが、この本を読んだ後は「しめかざり=願いを結ぶもの」という認識に変わりました。
しめかざりの形は大きく5つに分けると、
●細く綯った縄を小さく丸めた「輪飾り」
●藁縄を輪にした「玉飾り」
●一定の太さで一文字に綯った「牛蒡じめ」
●牛蒡じめの中央を太くした「大根じめ」
●藁をのれん状に垂らした「前垂れ」
に分かれるそうです。
その主な5つの形を応用するかのように、しめかざりの作りは多種多様。
県によっても異なりますし、同じ県であっても地域によって細かい違いがあり、また、同じ地域であっても家によって様々なバリエーションがあるようです。
それぞれの形には意味が込められており、装飾として使われるモチーフにもまたそれぞれメッセージがあります。
例えば、「宝珠」は恵みの雨を、「打ち出の小槌」は豊作を、「亀」は長寿を願うモチーフだと考えられるそうです。
素敵な風習ですね。
それを知ると、わたしは「どうして今まで、色んなお宅へ新年のご挨拶に伺う際、しめかざりをよく見なかったんだろう! その家の方々ならではの物だったはずなのに」と、なんだか勿体ないことをした気持ちでいっぱいになりました。
人の数だけそれぞれ違うしめかざりがあるというのが非常に興味深いです。
わたしも自分の願いを込めたしめかざりを飾れるようになりたいです。
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