哲学者はなぜ歩く?「歩くこと」を思索した最高傑作『ウォークス』(左右社)がすごかった
アリストテレスは歩きながら考えた。キェルケゴールは「散歩こそ自分の仕事」と考え、トマス・ホッブズは歩いている最中に生まれるアイデアを書き留めるべくインク壺付きの杖を開発した。ウィトゲンシュタインにいたっては、真夜中にバートランド・ラッセルの部屋に押しかけ、動物園のトラのように部屋のなかをぐるぐる歩いて考えたとか……
私たちにとって「歩くこと」は「考えること」。でも、これってどうしてなんでしょう? 2本の足を交互に動かすことが、どうして頭脳を働かせることと結びつくのでしょう。
古今東西の良書を紹介するほんのれんラジオvol.16 5本目は、「歩くことがもたらしたもの」を語った歴史的傑作『ウォークス』(レベッカ・ソルニット著、東辻賢治郎訳、左右社)を取り上げます。
著者は言います。「机は、モノを考えるには狭すぎる」。このpodcastを聞くと、きっとあなたも歩きたくなる。
▼今回登場した本
『ウォークス─歩くことの精神史 』
レベッカ・ソルニット(著) 東辻賢治郎(訳)左右社 2017
『本当はこんなに面白い「おくのほそ道」』
安田登(著)じっぴコンパクト新書
『身体感覚で「芭蕉」を読みなおす。: 「おくのほそ道」謎解きの旅』
安田登(著)春秋社 2012
▼「なぜ旅をするのか?」を考える「ほんのれん」旬感本5冊!
『ウォークス─歩くことの精神史 』
レベッカ・ソルニット(著) 東辻賢治郎(訳)左右社 2017
▼他4冊の旬感本紹介はこちらのnoteから
●『弱いつながり─検索ワードを探す旅』
東浩紀(著)幻冬舎文庫 2016 をご紹介しています↓
●『旅行の世界史─人類はどのように旅をしてきたのか』
森貴史(著)星海社 2023 をご紹介しています↓
●『ビジュアルアトラス 辺境見聞録─世界の果てを見てみたい』
ブルーノ・レゲ(著) 清水玲奈(訳)
日経ナショナルジオグラフィック 2024 をご紹介しています↓
●『日本の歴史をよみなおす』『ゾミア』『カレー移民の謎』『そろそろタイムマシンで未来へ行けますか』など、旅を考える10冊を紹介しています↓