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ほんのひととき編集部が気になった記事

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ここでは、旅と本のウェブマガジン「ほんのひととき」の編集部が気になったnoteをまとめています。おもに、旅や文化歴史にまつわるもの、本や書店を紹介したもの、ほんのひとときの記事を…
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2024年8月の記事一覧

夏の琵琶湖があまりにも「夏」だった

夏の琵琶湖があまりにも「夏」だった。憂鬱なほどに暑い日、その暑さを乗り越えた先には、「外に出てよかったなぁ」と思える景色に出会う。 「あまりにも夏」という言葉には、例えば、果てしなく続く入道雲や、太陽に照らされてキラキラ光る水面、容赦なく差し込んでくる強い日差し、木陰にいるとたまにふっと吹く風、外で食べるアイス、ゆらゆらと風にそよぐ稲穂、くっきりと空との境界を見せる山の稜線、強い日差しに顔を向けるヒマワリ……。そんな景色が思い浮かぶ。 外に出たくない気持ちを奮い立たせて(

まるで空島?!メキシコのマヤ遺跡「チチェン・イツァ」

世界遺産の中には、古代都市の姿をそのまま留めたような、壮大な遺跡がいくつか存在しています。 日本人にも人気の高い、アンコール・ワットがその一例ですね。 このような遺跡は、中南米に多く存在しているようです。 マヤ、アステカ、インカと中南米には高度な文明が発達しましたが、これらの遺跡はミステリアスで保存状態もよく、現代人を強く惹き付けるものがあります。 今回は私が以前に訪れた、メキシコのマヤ遺跡「チチェン・イツァ」についてお話したいと思います。 チチェン・イツァの都市一

【旅】【アート】箱根の彫刻の森美術館で見つけた幸せのシンフォニー

箱根の彫刻の森美術館を訪ねたのは、 まさに四季折々の美しさを感じるためでした。 1969年に開館したこの美術館は、 国内初の野外美術館として知られ、 広大な庭園に様々な彫刻が展示されています。 今回のハイライトは 「幸せをよぶシンフォニー彫刻」。 このステンドグラスが有名な塔を メインにご紹介します。 まず、庭園に入りバルザック像を右手に見ながら、 箱根の山々を目の前に庭園を歩いていきます。 目指すは「幸せをよぶシンフォニー彫刻」です。 丘を下ったり上ったりしながら、様

京都探訪記 ~古本まつり編~

川口市出身の自称読書家 川口竜也です! 京都旅行4日目。何だかんだ、もう明日には東京に帰っているのかと思うと、やはり寂しさを感じるものがある。 まぁ去年の2泊3日の弾丸旅行に比べたら、プラス2泊もしている時点で、大分精神的に余裕がある。 それはさておき。8月11日は下鴨神社は納涼古本まつりである。毎年これを目当てに京都を訪れていると言っても過言ではない。 とは言え、お恥ずかしながら私は単なる自称読書家。本を緻密に系統的に読んでいるプロの読書家の方々と比べたら、私が選ぶ

想像以上の美しさ。日本で唯一の博物館に行ってみた

突然ですが、皆さんは美術館や博物館めぐりは好きですか? 数年前に語学留学でイギリスに滞在していた頃、とくに驚いたのは、多くの美術館などが入場無料だったことです。 もともと芸術好きだったこともあり、現地ではほぼ毎週末、美術館めぐりをしていました。「芸術が身近にある」という生活は、とても贅沢だったと振り返ります。 そこで今回は、地元の少しニッチな(?)博物館めぐりの記録をシェアしてみたいと思います。 ・・・ 今回訪れたのは、日本で唯一の大工道具の専門博物館である「竹中大

スマホアプリの【縦式】と【Canva】で本をつくる方法

自分で本をつくりたい。 そんな願望を、熱量を、胸の奥にしまい込んだままの人が、ひょっとして大勢いるのではないでしょうか。 私もそのひとりで、 本の中身(本文)は書けるけど、 レイアウトができない。 印刷に出せる形にまでもっていけない。 【文章は書けるが、つくれない】と思ってきたのです。 ZINEと呼ばれる、言わば同人誌を友人らとつくりはじめて6年近く経つのですが、レイアウトやデザイン、印刷関係はすべて編集長任せで過ごしてきてしまいました。 そんな編集長が、デザインソフ

旅先を舞台に、暮らしを続ける。

2021年の8月、ちょうど3年前(もう3年前!)、ひとりで住んでいたアパートを解約して、スーツケースとリュックサックにすべてを詰め込んで旅をするように暮らし始めた。「家」という生活の基盤そのものを捨ててしまうのは不安だったし、本当にこのまま進んでしまっていいのか、とても悩んでいたものだ。ワクワク感よりも不安感が多い。そんな旅のスタートだった。 俗にいう旅暮らし、多拠点生活。名古屋から京都、神戸、尾道、愛媛、別府、福岡、唐津、武雄温泉、門司港、岡山、静岡、小田原、秦野、横浜、