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2025年4冊目「自分とか、ないから。教養としての東洋哲学」読了

あとがきで作者は、東洋哲学は知識を求めるために学ぶのをお勧めしないと宣っておりますが、教養として読みたかったので、あえて、この記事では、知識の整理をします。というか、重要な知識が厳選されていて、それに関して自分の体験と織り交ぜながら、つらつらと文章を埋めている感じで、こんな感じの本の書き方もあるのかぁ。という印象。さすが「教養としての」を謳っているだけあって、むしろ東洋哲学の知識を理解しやすい構成になっている。

無我 自分なんてない ブッダの哲学

ブッダ 元インドの王子、恵まれた環境に生まれたのに、虚無感を感じて、出家して、修行で自分をいじめ抜いて、苦行をしても無駄だということを悟って、「無我」という悟りを開いた。

出家 家出すること。ホームレスになること。2度と家には戻らない。

スジャータ 断食で死にそうだったブッダにお粥をあげた近所の娘

無我 自分とか、ない。世界は全て繋がっている。

自分 妄想、そもそも空っぽ

自分探し 苦痛

ニルヴァーナ 涅槃 自分を捨てたら、最高に気持ちいい

空 この世はフィクション 龍樹の哲学

龍樹 インドの論破王

 龍樹がブッダの死後とっ散らかっていた教えを1文字にまとめた。この世界は全ては「空」である。全てのものは、いるともいないとも決められない。全ての悩みは成立しない。

世界 幻、言葉の魔法が見せているフィクション

縁起 この世の全ては関係性で繋がっている。境界線はない。全ては宇宙。

道 ありのままが最強 老子と荘子の哲学

 中国の哲学。宇宙を生み出す根源の力。万物の母。言葉にならない。計り知れない。道を極めると、天下を取れる。無敵。死なない。ありのままこそが最強。

老子 無為自然の生き方を説いた。ブッダと同じ時代の中国の人。ほぼ草。本当にいたかわからない。

無為自然 ありのままでいい

道徳経 老師の唯一の本

百谷の王 海。ただ一番低いところにいて、全てを受け入れている。そもそも争いにならないから、無敵。

荘子 老子より100年後の中国の伝説の無職。本当にいたっぽい。この世は蝶々が見ている夢かもしれない。

禅 言葉はいらねえ 達磨の哲学

 中国生まれ。言葉を捨てる。瞑想する。修行。

達磨大師 インド人。中国に仏教を広げるミッション。面壁9年。

ブルース・リー 中国武術のマスター 考えるな。感じろ。

慧可 達磨に弟子入り。腕を切り落とす。

禅問答 言葉にならない。を伝える。意味不明な問い。

他力 ダメなやつほど救われる 親鸞の哲学

一休宗純 伝説の禅マスター。親鸞の教えを褒める。

宗派 空を目指す方法が違う

親鸞 比叡山のエリート。修行すると、逆に、慢心が湧く。悟りをひらけない。平安時代末期の地獄の京都を救いたい。浄土真宗を作った

浄土真宗 日本でいちばんメジャーな宗派。南無阿弥陀仏。ダメな奴ほど救われる。

他力 悟れないことを認めると、空からこっちに来る。

念仏 南無阿弥陀仏と言って手をあわせる(手があわさる)。余計なことを一切しない。

法然 親鸞の師匠。真面目。腐敗した比叡山からすれば目障り。法然と親鸞は別々の場所に流刑。

妙好人 ほぼ悟っている一般人

密教 欲があってもよし 空海の哲学

空海 中国に留学して、密教を勉強し、日本に伝える。万能の天才。

密教 秘密仏教。空のさらに先の奥を見ようとする。欲を肯定する。新興宗教に都合よく解釈されがち。

大欲 欲をもっとでっかい欲にすることで、逆に悟りに近づく

大我 でっかい自分になりきるというフィクション

東洋哲学の弱点 世界のフィクション性を見破りすぎて無職になりがち

曼荼羅 生命の秘密。悟りの中の悟り。悟ったらみんな一緒。

大日如来 ブッダの究極の悟りの状態。宇宙そのもの。太陽。

三密 身・口・意。大日如来になりきるための方法

即身成仏 大日如来になりきった状態

智拳印 大日如来の手の形。仏と人間は一つ

真言 呪文 オンバザラダトバン

真言宗 空海の哲学を伝える

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