情景245.「二度寝の朝」【掌編小説 at カクヨム】
今回ご紹介する掌編小説は、カクヨム投稿の『あなたが見た情景』から「二度寝の朝」です。
みなさん、二度寝は好きですか。
わたしは大好きです。
というより、二度寝は私のルーチンワークです。
六月に入り、網戸越しの風を楽しめる季節になりました。
特に、朝がいいですね。晴れていればなお良い。もしくは、夕方か夜。昼下がりもイイ感じです。
つまり、網戸越しの風とは気持ちがいいものという個人的な感想でした。
窓を開けて、網戸はそのまま。
おひさまと風と音だけを室内へ通すようにして、そばに腰を下ろします。
ラフな格好で、片膝立てて座るとか、してみたいですね。
少しの間じっとしていると、しだいに外の音が鼓膜まで届きました。
音が触れてくる。
日が寄ってくる。
風が、抜けていく。
これが朝なら、そばには眠気を払う珈琲を。
もし週末の夕暮れどきなら、そのまま缶ビールを開けたいところ。
プルタブを爪ではじいて、カシュッと音を立てたいですね。
さて、二度寝の話です。
私は二度寝が大好きなので、毎朝きもちよく二度寝ができるように、寝入る支度から怠りません。
なぜそれをルーチンワークとまで呼んでいるのかというと……。
アラームを毎朝5:30にセット
この習慣のためです。
快適な二度寝のために、毎朝5:30に目が覚めるようにします。
最近はポケモンsleepを駆使し、毎朝ポケモンといっしょに目を覚ます日々。
そしてカビゴンとカメックスたちに朝のごはんを提供して、もう一度眠りにつくのでした。
【ポケモンたちを寝かせないとと思えば夜ふかしなんてできません】
まどろみを楽しむ
アラームは朝の5:30の一回きりです。
以降、アラームは鳴りません。
それからしばらくの間、5分から10分間隔のまどろみのなかで、「寝ている」と「起きている」をくり返すのです。
うとうとと目を覚まし……5:40?
まだ余裕……。
まどろみの中で……6:10?
もうちょい……。
このあたりでX(旧twitter)に「おはようございます(天気)」を打ちます。
なのでビミョーにリプライが後になるなどの事象が起きます。
そして、ほぼ閉じかけたまぶたの隙間から……6:40?
起きなきゃじゃん!!
で、起床します。
起き抜けの足で台所へ行き、コップ1杯のお水をクイっと飲み干します。
鏡の前で軽く支度をし、また台所に立ってお昼用のお弁当を作り、それから、おでかけまえのもろもろを済ませ、そんな感じの朝です。
その間に差し込まれる網戸越しの風。
もし風を楽しめる時間があれば、それはなんともゼータクですね。
土曜日の朝ならなおさら、ゆっくりと時を忘れて楽しみたいところです。
しばらくしたら梅雨に入ります。
しんめりとした空気につつまれるのでしょうけれど、それまでの涼やかなひとときですね。
ともあれ。
涼しい朝にまどろむ小さなお話。
お楽しみください。
今日もよい一日を。
こうして晴れと風のことを書いておいてなのですが、私はしとしと雨の情景も大好きです。
『あなたが見た情景』は、目の前の景色を眺めるように情景を思い描ける、ちょっとしたお話のあつまりです。
どこからでも何話からでも好きなところから読みはじめて大丈夫。
気になったタイトルをひらいてみてください。