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#8日本酒と哲学する酔いどれ羊「京都伏見の酒とバタイユ」
酔っ払いの更新失礼します...…
人からいただいた日本酒が伏見のお酒「蒼空」で...…
4月から無職になって節約しなければと、酒屋にも顔を出さなくなり、家で日本酒を飲む機会も減った自分にとってありがたい限りでした。
というわけで、嬉しさのあまり、飲みながら文章を書いているので、誤字脱字・乱文加えて意味不明な内容です。本当にすみません。
伏見のお酒といえば、「京都」! 1.2年前に京都に訪れたときの思い出が浮かびました。
知人から薦められて京都一乗寺にある本屋さんに行ったのですがそこの品ぞろえとあるや、なんかもう「ここは宝庫か、桃源郷か?」と思わずため息を吐く始末。
さすが、京都!さすが、一乗寺!恵文社万歳!
一角の本棚に平置きされる澁澤龍彦の作品、ドゥルーズや、ウ”ェイユ、それからバタイユ。と思ったらなぜかリルケの詩集が陳列されていました。
哲学的なジャンルということ以外、なかなか思想の統一性が見いだせない作品群、だけど私得な本棚🎉
帰りに、気になっていたジョルジュバタイユの小冊が目に入り、それをひとつ買って帰りました。
帰りのバスの中で読みながら、その文章の混沌さに何度も
「あれ、自分何読んでるんだっけ?」と疑問符が何度も浮かんだ記憶があります。
というわけで京都伏見のお酒をお供に、久しぶりにもう一度読んでみようと本棚から引っ張り出した小冊『太陽肛門』。
(その前にバタイユの引用解説)
ジョルジュ・バタイユ
(1897‐1962)ほぼ20世紀とともに中部フランスに生まれ、パリの古文書学校に学び、国立図書館に勤務する。大戦間から戦後にかけて文学・芸術・思想・政治・社会学・人類学と多岐にわたる評論を発表。……思想上の主著は『無神学大全』3部作と『呪われた部分』である。他の著作に『宗教の理論』『エロティシズム』など。……
『太陽肛門』……題名からして、もうおかしいですね。
どの文章を引用したらいいのやら、大半の人が忌み嫌うような言葉が散りばめられ、地に足がついていない、社会性ゼロのテクスト。
バタイユの思想について回ってくる「死」や「エロス」や「超越性」
この小冊については、性的なものを宇宙規模まで拡大して表現し、俗的なものから至高的なものに変移させたい、一見何のつながりもない事象たちに関連性を見出し、繋ぎ合わせたその先に見えるものを伝えようとしているのではないかなと
個人的にそう読み取りました。
兎にも角にも、バタイユの自分では抗えない、もう暴力的な思いが詰め込まれているそんな作品です。
でも実際、「本当何言ってんの?バタイユさん」と思いながらいつも読んでいます。
とはいっても、読むうちになんだか癖になる心地よさみたいなものがあり、論理的な思考をこねくり回すというよりは、感覚的な美を貪っているような感覚……とりあえず読んでいて多幸感が滲みます。
バタイユはテクストを通して伝えたい確固としたものがあるだろうし、なんとなくでも彼が言いたいことを掴めそうな気がするのに、もう文章の混沌さが先行して、思考回路をかき乱してくれるので、結局上手く整理がつかない。
(でも、きっとバタイユからしたら「上手く整理なんかつけようとするな」という感じなんではないかなとも思ったり😂)
なんにしたって、アルコールの混じった思考回路ほど頼れないものはありませんね。文章も追えなくなりますし。
でもひとつ言いたいのが、バタイユの作品は、アルコールとめちゃくちゃマリアージュだなと常々思います。(なに言ってるんだろ)