レコードジャケット博覧会シリーズvol.15 〜 日本人の肖像編その2
数多く聞いてきた音楽の中でも、これぞ!!というジャケットにたくさん出会いました。そんな記憶に残って、LPがあるならLPで持っていたくなるような、そんなジャケットを何回かに分けてご紹介してみます。
森高千里「Sava Sava」
このひとつ前の作品が細野さんが参加した「今年の夏はモア・ベター」というミニアルバム。このころから音楽性、志向性が変わってきたように感じます。音楽的魅力も増してきたような気がします。彼女の個性がきちんと確立していった時期のアルバムは、未来を見据えるようなイラストに包まれておりました。
山下達郎「Softly」
2022年のニューアルバム。イラストは「テルマエ・ロマエ」の作者によるものだそうで、優し気なまなざしが印象的。
浜田省吾「J.Boy」
80年代、バブル期。日本が好景気に沸く中で、脇目もふらずに働いていた若者たちがいた。彼らをJ BOYと呼んだ。
柴田淳「蓮の花がひらく時」
蓮の花が開くとき、それは運命が好転する時。
miwa「Sparkle」
何か新しいことを始める。何かを発見する。自分自身のことを探求する。目標をもって行動する。そんなとき、きっと周辺は輝きに満ちている。
高橋幸宏「Portrait With No Name」
名前のない肖像画。名前があることで、誰であるかを確立する。とすれば、確立されていない肖像。あいまいなもの。そのあいまいさに、真実が隠れているのかもしれない。
小野リサ「Dream」
夢を持って行動するとき、きっと、誰もがこんな表情をしているはず。
Buck-Tick 「Seventh Heaven」
元祖目力ジャケットといってもいいでしょう。初期のバクチクはポップとハードさと、ゴシックさのさじ加減が絶妙でした。これはその最高峰。
このあとハードとゴシックの海に向かって漕ぎだしていきます。
原由子「Mother」
母。この肖像に名前をつけるなら「母」。
藤井風「Help Ever Hurt Never」
ヘルプ・エバー
ハート・ネバ―
といタイトルを冠したアルバム。いつまでも君を助けよう、でも絶対に誰かを気づけることは無い。そんなメッセージ。
竹内まりや「Request」
リクエスト。Re: Questと分解すると、このアルバムの立ち位置がわかるような気がする。再生への探求の旅。
さて、久しぶりの「レコードジャケット博覧会」はいかがでしたでしょうか?
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