ヤドカリ放浪記2012〜野尻宿-恵那峡路編〜
11月3日
AM5:35
道の駅大桑
国道から離れた第二駐車場に停めていたお陰で静かにグッスリ眠れた朝
だけど霜が降りるほど寒い朝
地上で霜が降りるくらいだから高山は霧氷で雪化粧になるはずだ
AM6:30
野尻宿
中山道四十番目の宿場町
ところどころに宿場町時代の面影を見受けられる静かな町だ
またクネクネと入り組んだ町並みで珍しい宿場町でもある
AM6:33
野尻駅
野尻宿最寄駅
宿場町の中程まで入って来て観光地図確認
車を停めたまま来た道を戻る
AM6:41
高札場跡
丁度地元の方が新聞を取りに出て来たので少しお話を聞く
レプリカ高札は排除され、イボ石取りに呼ばれる題目碑だけが建つ
AM6:49
野尻宿本陣跡
現在は世界救世教木曽南JOHREIセンター
此処もやっぱり明治天皇御小休所碑が建っている
AM6:52
クリーニングの中部ドライ木戸営業所
話だと此処が脇本陣跡
AM6:56
旅館庭田屋
野尻宿にある御宿
佇まいからして宿場町時代からの旅籠屋だろうか…
なんでも映画・男はつらい 噂の寅次郎のロケ地だとか…
AM7:00
はずれ屋
野尻宿は木曽十一時間宿の中でも旅籠・茶屋等三十余軒を持って賑わっていた
その野尻宿の特徴である外敵の侵入を防ぐ為に入り組んだ七曲がりと呼ばれる地形
このはずれ屋はそんな七曲がりの宿のはずれという意味
AM7:15
三留野宿
中山道四十一番目の宿場町
木曽義仲の屋敷があり、そこが御殿と呼ばれ転じて三留野(みどの)となった宿場町らしい
江戸時代に四度の大火にあい宿場町としての面影はほとんど残っていない
AM7:19
三留野宿脇本陣跡
代々宮川家が勤めてきた庄屋を兼ねた脇本陣
本陣や問屋の指導的役割も担ったリーダーシップ的家柄
現在も宮川家の子孫の方が住まわれている
AM7:24
三留野宿本陣跡
鮎沢家が勤めていた本陣跡
明治14年の大火で焼失
しかし町指定天然記念物の枝垂梅と明治天皇御膳水が本陣の名残りを留めているとの事
やっぱり明治天皇行在処記念碑が建つ
近年では長野地方法務局南木曽出張所であったが今では跡地…
AM7:33
三留野宿本陣枝垂梅
いくら探しても無いな〜と思ったら奥にあったw
鮎沢氏の屋敷内の庭木として愛育されてきた梅の木である
枝垂梅とか初めて知ったよ
AM7:37
明治天皇御膳水
いくら探しても無いな〜と思ったら奥にあったよ〜
枝垂梅の更に奥にw
でも1980年に復元された井戸なので、あんまり価値ナシ
7:47
等覚寺
円空仏が安置されている寺
山門を潜り、左側にある円空堂
此処に円空仏が収められいている
円空仏てのは円空僧正が彫った木彫り仏の事
彼の足跡は関東から北海道まで及んでいるらしい
円空堂に収められいている円空仏と呼ばれる像は天神像と弁天祠棟札とセットの弁財天十五童子像の二体
あと韋駄天像なる非公開の秘仏を円空仏と呼ぶ
三体共に町指定有形文化財だ
AM8:17
かぶと観音堂
次の宿場町に向かう途中に見付けたスポット
手水は袖振りの松の水舟
この水舟は木曽義仲が弓を射るのに邪魔となった木を巴御前が袖を振り凪ぎ払ったと伝わる松で作られた物
そんな水舟手水で身を清め、この神社の御本尊かぶと観音を拝観する
小さな観音様は木曽義仲の兜の八幡座の観音像を祀ったのが興りだと伝わる
また境内には義仲が座ったという腰掛石がある
AM8:27
そでふりの松
水舟となった袖振りの松が生え立っていた場所
巴御前が凪ぎ払うもそこから新しい芽が生え成長してきたが松食い虫の被害により2009年にやむ得ず伐採
幹だけが残る
そんな野尻宿と妻籠宿の間にある名所
AM8:43
妻籠宿
中山道四十二番目の宿場町
江戸時代に栄えた宿場町の面影を色濃く残り伝統的な家屋が建ち並ぶ長野県随一の観光スポット
そのまま時代劇のシーンに使える雰囲気が情緒を醸し出して堪りません
このまま馬籠宿まで歩きたい気分だ♪
気分だけですが…
ちなみに此処は前年にヒョウと訪れたのでスルーです
すると千葉の田口さんから『ぐんじ、がテレビクイズに出てるぞ〜舞台が草津』とメールが入る
なので少し観てみる
見慣れた風景に見覚えのある顔が何人かチラホラw
飲泉クイズや温度クイズは視聴者には分からないよな
AM9:39
男滝女滝
木曽に街道が開かれて以来旅人に親しまれてきた名所
滝及び滝壺は洪水や蛇抜けなどで高さや深さを減じているが往時の姿を留めている
この滝には滝壺に金の鶏が舞い込んだという倉科様伝説が残っているらしい
また吉川英治著の宮本武蔵の舞台にも取り上げられている
因みに左が男滝で右が女滝
この滝前は初期の中山道らしい
町指定名勝である
AM9:51
中山道一石栃口
国指定史跡石畳
特に中山道の形状がよく残っている場所らしい
多くの人が当時の様に中山道を往来していた…
俺もいつかは!
AM9:59
岐阜県突入
馬籠峠を越えて2012年初岐阜♪
さて何日滞在するんだろうか?
AM10:13
馬籠宿
中山道四三番目の宿場町
ちょっと石畳を歩いて馬籠入り
眺望の良い馬籠上陣屋から宿場町入り
AM10:16
高札場
当時を偲ばせる原寸大高札
書いているのは現代文字
AM10:18
上扇屋
木曽の地酒扱う酒屋
折角なので飲みながら歩きたいのでノンアルカクテル購入
建物はもちろん江戸時代の物だ
AM10:23
手しごと展 薫
木曽檜を使ったまな板や檜材、ショールや雑貨を販売している店
何処と無く懐かしいお店で女将さんが店と一体化しているw
AM10:31
馬籠脇本陣史料館
脇本陣最高位の部屋である上段の間を当時の場所に再現した史料館
大火による焼失を免れた脇本陣の貴重な資料を展示されている史料館前には山口誓子の句碑が建つ
街道の 坂に熟れ柿 灯を点す
AM10:37
大黒屋
和風雑貨屋兼茶房
食事も出来る
杉玉があるという事は元酒蔵だったのか?
AM10:41
馬籠観光案内所
案内略図ゲット
此処で妻籠・馬籠間の完歩証明書を発行して貰えるらしい
AM10:45
山城屋
木曽檜をはじめ木を使った商品オンリーの店
木のぬくもりを感じられるスポットだ
木曽椹片手桶良いなぁ〜♪
10:50
かなめや
五平餅専門店
賑やかな通りの中にポツンとある
店内も鄙びていて良い感じのお店である♪
一目で気に入り入店
五平餅を注文して、店内で食す
AM10:57
清水屋資料館
島崎藤村の作品·嵐に登場する森さんの家らしい
宿場町時代は宿役人の屋敷だったらしい
一階は売店、二階が資料館である
AM11:03
阿弥陀堂
京都大原三千院ゆかりのお堂らしい
しかし堂内を公開していない
AM11:07
馬籠館
馬籠宿南口にある土産屋
二棟に別れている店
茶房龍もある
でも荷物になるから買わない
土産買って帰る相手もいないし、いつ帰るか分かんないしw
AM11:17
豆本舗清水屋
観光地によく見られる店
試食し放題の店としても有名だが、おやつ代わりの試食はお断りと厳しく書かれていたw
当たり前だ
AM11:21
川上屋
元治元年創業
中津川銘菓栗きんとんの老舗
抹茶セットが頂ける
喰わないけど…
AM11:26
藤村記念館
島崎藤村の生家
藤村縁の品々が展示しているようだ
AM11:49
落合の石畳
落合宿に続く石畳の中山道
国指定史跡の為車での通行は不可
AM11:56
落合宿
中山道四十四番目の宿場町
美濃国最初の宿場町であるが現代だと岐阜二番目の宿場町である
AM11:58
高札場跡
北恵那バス·木曽路口停留所付近に石碑が建つ
石碑には落合宿の高札場跡と刻まれている
PM0:02
常夜灯
上町秋葉様の常夜灯
防犯を兼ね、各戸順廻りの燈明番により火の災難から救われようと祈願しながら仄かな明かりが灯されていた四基の常夜灯があった
1792年に建立された上町の立派な常夜灯はすぐ前の道の真ん中に設置されていたらしい
後三基のうち一つは善昌寺に…
残り二基はおがらん公園の愛宕社に移されている
そんな街道筋に置かれた常夜灯の横には落合宿上の井なる井戸がある
とどのつまり防火対策と防火祈願が一緒になったスポットw
PM0:12
落合宿脇本陣跡
塚田さん宅なる普通の一軒屋
母屋かしら奥の家屋は和風造りだが脇本陣としての面影はない
石碑が建つのみ
PM0:14
落合宿本陣
脇本陣の斜め前に構える本陣
此方は当時のままの建物っぽい
とても宿場町情緒ある佇まいだ
貫禄がある
代々井口家が勤めてきた本陣で門は一八一五年の大火後に加賀藩前田候から贈られた物らしい
明治天皇休憩場所で明治天皇落合御小休所の碑が建つ
PM0:20
大釜
落合宿助け合い大釜と呼ばれる釜
1861年の皇女和宮さんの大通行時に四日間で延べ二万六千人余りの人が落合宿を通り、暖かいおもてなしをする為、各家の竈はフル回転
そんな歴史を後世に伝えるべく全く関係ない大釜を展示している
イベント時には実際に使われているとの事…
PM0:27
善昌寺
1600年創建、龍泰寺の末寺
境内からはみ出た松は門冠の松と呼ばれる名松
その由来は創建当時の山門を覆っていたからだとか…
今は道路に飛び出し、路上の松と呼ばれる
寺の前の公園は落合村役場跡地
中仙道道標も建つ
PM0:51
ベルク中津川東店
この日も昼飯及び晩飯の買い出し
昼飯はニィキュッパな弁当
晩飯におでんを購入した
PM1:20
中津川宿
中山道四十五番目の宿場町
東山道時代から周辺物資の集散地として大変賑わっていた宿場町
一部がほとんど商店街となっていて面影がある場所と無い場所に別れている
また商店街部は毎月第一日曜は六斎市が行われている
PM1:24
常夜灯
中津川宿本町にあった物を移設した石灯篭
背後には海鼠壁の蔵に宿場町情緒ある旧家が建つ
PM1:27
往来庭
中山道の街道筋であった場所に出来た新名所けやきもーる新町
その一部が憩いの広場になったスポット
中山道六十九次の浮世絵を何点か展示している
PM1:33
ブックス梅村
今時珍しい個人店
今更ながら中山道六十九次のガイド本を探して入店
結局ガイド本は無かったが、おいでよ信州·温泉編 露天風呂464なるかなり古くさそうな本を見付ける
2005年出版だった…
PM1:39
前田青邨画伯生誕之地
中津川に生まれた近代日本画壇の重鎮·前田青邨画伯の生まれた地
現·愛知銀行中津川支店
PM1:43
高札場跡
茶屋坂と呼ばれるエリア
本来は四十mばかり左の方に建っていた高札場
諸事情により現在地で再現
常夜灯や庚申碑、二十三夜塔等と一緒に配置されている
高札後方には成田不動尊が祀られている
PM1:52
すや
栗きんとん本舗
本来は屋号通り、お酢屋だったらしいw
PM1:57
桂小五郎隠れ家址
旧料亭やけ山跡
長州藩士桂小五郎は京都に向かう藩主毛利慶親の行列を待つ間、幕府の目を逃れて中津川の平田門人間秀矩や市岡しげ政の好意で秘かにやけ山に隠れ待機
やがて中津川会談…
三日の結果、小五郎の主張によって長州藩は倒幕へと決断した歴史的スポット
明治変革の秘史を物語る場所である
まぁ〜歴史はよく分からんが歴史を感じる建物だという事はよく分かった
PM2:10
間家大正の蔵
煉瓦に包まれた中津川の偉人·間杢右衛門の屋敷跡
先程の桂小五郎を的手助けした一族の屋敷跡である
敷地坪千坪あった何分の一かの蔵だけが残り、無料公開されている
常勤のおっちゃんが詳しく面白く説明してくれた♪
入口にはおんでん祭の碑がある
PM2:26
中津川宿脇本陣跡碑
本来は西に二十m進んだ所に脇本陣があったそうだ
たまたま通りがかった地元の方に翌日にある祭りについて聞かせてもらった
・
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う〜ん一日時間潰すか
PM2:31
中山道歴史資料館
此処が脇本陣
この日は何故か無料なので入ってみる
特別展示の四季草花図・三十六歌仙図式紙貼交屏風は個人所有の品で今後陽の目を見る事がない逸品
観れてラッキー♪
でも中山道歴史資料館なのに中山道についてはそんなに展示してなかった…
ちなみに資料館裏に脇本陣の無料見学スポットがある
土蔵内には脇本陣に使われていた品々や資料の展示
また再現された上段の間では大名気分を味わえるwww
PM2:48
中津川宿本陣跡
入口に五軒続きの長屋が建ち、その中央の一軒分が門となっていたちょっと変わった本陣
門右手は問屋場で左手は普通に長屋
門を潜ると表庭があり、その奥に建坪283坪の本陣があった
表庭の右手にまた長屋があり、その奥が馬屋
表門の正面は内玄関と縁三間半の荷置場
その奥が台所で貴人一行自ら調理した所や御膳所があった
その奥が勝手向きで勝手の諸施設や多くの部屋
表門左手には中門、その右に番所、庭は高塀で囲まれていた
玄関の奥には玄関の間、次いで三の間·次の間·中の間·上段の間と続いた
上段の間は九畳で床の間を設け備後俵で大紋縁付の上畳が二畳敷かれていた
更に湯殿·上がり場·雪隠が付いていた
裏も庭となり高塀で囲われ御退道の門戸があり非常時は近くの大泉寺へ避難出来た
そんな本陣だった…
今はガレージ
PM3:06
曽我家住宅
元々は庄屋·脇本陣を勤めていた肥田家の住宅であり、やや数奇屋がかっている建物
上段の間の細工が良く、また庭の眺望も素晴らしいらしい
明治になり、曽我家が入居
医院として持ちいて近代医療に貢献された
現在は曽我家住宅として子孫の方が住まわれている
旧問屋跡で非公開
PM3:12
大泉寺跡
本陣休泊する大名などの避難場所だった寺
1862年に落雷により焼失
他の地へ移った
しかし今も五輪塔や市岡家の墓や岩井家などの中津川宿有力宿役人の墓石は残る
PM3:16
松霞堂
可児家が営んでいた米屋
屋根裏には隠し部屋があり、博奕部屋として使われていたらしい
現在もその部屋は残っている
また裏庭に残る石垣は桝形が出来た頃のもので川上川の氾濫に備えたものとの事
現在は表具店
翌日の祭りで屋根裏部屋を開放するらしい
PM3:21
十八屋
中津川の豪商間杢右衛門の流れを組む分家
旅籠屋を営んでいた
皇女和宮の下向の際に京都御共が宿泊したらしい
PM3:24
杉本屋
旧中川家
庄屋であった中川萬兵衛の屋敷の一部
現在は近代的建物になっているが、昭和三十年初期まで江戸時代の面影を残す帳場があり、映画·青い山脈のロケが行われたらしい
PM3:28
吉本屋
卯建のある建物
現在は太田薬局として営んでいるが佇まいは昭和♪
PM3:30
はざま酒游造
銘酒恵那山蔵元
日本酒ギャラリー酒遊館なる無料ギャラリーがある
ギャラリー内に仕込み水を引いたモニュメントがある試飲も出来る
PM3:42
白木屋
旧横井家
江戸時代の面影を如実に残す建物
現在は無料休憩スポット
そんなこんな中津川宿でのひと時
意外と時間喰ったな(^ω^;
PM4:20
東山温泉
岐阜県認定天然ラジウム温泉
宿泊も出来る温泉施設·観音の湯
玄関には源泉100%のラジウム水が飲用として垂れ流し
その下の川にチョロチョロ掛け捨て…
う〜ん浴びるならもう少し量が欲しい
そんな東山温泉観音の湯はお得に食事付入浴券を販売
既に晩飯の材料を買っているので入浴のみで五百円払います
浴室は湯舟が一つだけ
露天風呂はありません
ラジウム温泉の正しい湯小屋です♪
湯気モワモワ中でマッタリと入浴を楽しみます
とは言っても大半は湯舟の縁に腰掛けてましたがw
でもラジウム泉は呼吸浴が一番なのでマッタリと湯気を吸い込みます♪
しかし残念かな放流循環併用式で塩素臭が若干しました…
そんなこんな鄙びた地に湧く温泉でした
PM6:34
恵那峡
県立自然公園
自然とダムの融合によって誕生した景勝地
屏風岩·軍艦岩·獅子岩·鏡岩等の奇岩が多いスポット
そんな恵那峡の無料駐車場が今宵の寝床である♪
長野よりは暖かいとはいえ夜はやっぱり冷える
なのでおでんを温めて晩酌
東山温泉の焼酎割りで晩酌
そんなこんな寝る前まで鉱泉三昧な恵那峡での夜
岐阜は秋ですのぉ〜♪