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UtaMochi/詩餅
2024年7月31日 20:10
20240731「どうしたんだ? 殺人を犯した人間のような顔をして」煙草を咥えながら犬のカイルは言った兎のトレーシーは呆れながら答えた「そんな酷い顔してる? 二日酔いのあんたよりはマシ」バーには客がチラホラトレーシーの隣にカイルは座った「全く 困っちまうよな いつからこんなに弱くなったのか」年寄りのように目を閉じてため息ながら微笑み煙草の煙の形を整えながらカイルは虚空
2024年7月29日 18:16
20240729ペイズリーな気分で 揺れる街を眺める人は踊り狂って そこらに倒れ寝ている何があったか聞いても 烏たちは答えない祭が終わった後には 遺されたゴミの山浮ついた声を出して 酔っ払いが乱れて吐瀉物まみれになれば この街に似ている何があったか聞いても 答えは見つからない祭が始まる前から 終わっていたみたいだ飛び交う羽根 模様の浮き出た肌撫でる熱い両手 ハンカチは要ら
2024年7月26日 22:13
20240726怒られた 殴った ドジった 死んだ 買い被った 自分の力 ゴリラ相手じゃ 敵いっこ無かった あった 見つけた 魂だった いや 塊だった もの云わぬ土塊が 目に当たった 痛かった 死んだ時より何倍も痛かった 舌 噛んだ 千切れた 千切れまくった そしたら プラナリア みたいに動き始めた 舌たちは 探した 行く道と歩くために履く予定のスニーカー 怒った もう怒った ゴリラ 許さない
2024年7月26日 21:28
20240726あなた 一人じゃ 出来上がらなかった あなた 定かでは無かった 当然のように 思ったらダメだ あなたが 二人じゃ 出来上がらなかった あなた 定かなのはわかった 当然のように あなた が あなた である場合 あなたじゃないあなたは 誰であるか 質問はこちらまで 彼方 答えは 数多 嘘吐きも 本当吐きも 同じ月を 川で掬う コップに入れて飲む 美味いと唸る まったりとがっかりする
2024年7月26日 19:18
20240725バッテリーが切れそうだそうか 君は死ぬのかもしれない暗闇だけを映すことになり死体の山に積み重なることを待っている充電器を買う金がないのに本体を買う金は有り余っているからもうそろそろ引っ越した方が良い一層のこと二 三 部屋を借りようか?おいおい 何もしなくても死に近づく時間を気にする余裕もあまりないバッテリーが切れたら後のことは任せてくれ悪いことは起きな
2024年7月25日 15:21
20240725全てのものはマグマの中溶けては姿を作ろうとする全ては氷の海の中溶けては動き出そうとする太陽の形は次第に変化するその中で誰が一番になる太陽が氷の肌を撫で回すその中で誰が特別になる巨大なシステム 歯車の中奥歯の隙間 銀歯の中巨大な遺跡 棺桶の中響いた鼓膜 外耳の中暴れる子供 ポケットの中不確かな景色 思い出の中危ない橋 裏の虫の中ギターの音色 不
2024年7月24日 19:09
20240724オチ前で終わる 漫才のような むず痒い思いが 身体を巡って 出ていかない こういう時 みんなどうしているのだろうか 将来の不安なんて 見て見ぬフリをしている余裕もない 今やらなきゃいけないことの処理で 頭はこんがらがって 目が回る 気分は地べたに落ちたまま 豪雨が終わった後に 書類を持って出かける お気に入りの時計を何となく手に持つ 時間など気になっていないのに 俺が抱えてい
2024年7月23日 07:37
20240723仕事 仕事 仕事 多分 これからも 人生の大半は これに費やす 出来ることなら そんなことをせずに お金があれば良いなとか思うけど 2年間の在宅勤務で その考え方も少し変わった 19歳くらいから一人暮らしを始めて 最初は料亭に勤めていたので その親会社の寮に入ることにした いつもぐうたらで 仕事なんてしたくなかったけれど 一人暮らしをするためにやるしかなくて それから流れ流れて
2024年7月22日 23:53
20240722可愛いものは 俺が 感じ取ったものでなければ 可愛いと思わないから あざといということが 俺にとって マイナスでしかない 笑顔も ダンスも こちらに向けて 行われていると冷める 可愛いでしょ? という感じが とても苦手だ TikTokで 誰にでも出来そうな 中途半端なダンスとか見ると 虫唾が走る そういう理由で あざとい人が嫌いだけど あざといキャラで 頑張ってる人が 素になる
2024年7月22日 22:23
20240722デマか どうか わからなくなったら 安心して 自分の好きな方を 選びたい 信じたければ 信じれば良いし デマであれと思うなら デマで良い この世に 溢れる 怪しい 真実たち それの精査で 大抵の人は 時間を費やす YouTubeの コメント欄で 真実だと叫ぶ人も デマだと叫ぶ人も 大体 信じたい方を 信じている 本当か 嘘か どっちでも構わないなら 好きな方を 選んで良いと思え
2024年7月22日 20:38
20240722どうしようもない孤独を構って欲しい気持ちを包み隠すことなく曝け出していたいだけだ何もない痛みを話してもわからない奴らを見捨てることもなく暴いてやりたいだけだ雑踏に消えた言葉を無視され続けている事件を見つけて懐にしまう大事に大事に育ててゆく死にたくなる気持ちも生きていたい気持ちも同じ柄のシャツを着ている部屋に並べて眺めているどうしようもない
2024年7月21日 20:55
20240720卵を 産み落とした 俺の 頭の中に 住む 小さな 鳥たちの 群れが 額の 汗と なって 流れ 落ちる 時に レインボー マウンテンの 空き缶の 底で 育った 大木が 花を 食べ尽くし 日の光を 遮断しようと 躍起に なっている プルトップを トンカチで 殴りつけた 明日の午後に 敬礼をする 軍人の コスプレをした リスと 友達になった 晩に カウボーイ 気取りの ムササビが カ
2024年7月21日 19:25
20240721好きだった 音楽が 嫌いになることは 少ない 嫌いだった 音楽が 悪くないと 思えることは 多い 音楽が 流れ始め 鼓膜を 震わせる その瞬間 一番 やりたくなることは それが 日本語の 歌詞でない 場合は 詩作であることが 多い 日本語の 歌詞である 場合は それを良く聞いて 街中を 歩きたくなる 詩作をしている時 トムウェイツは ビョークは プリンスは ゴリラズは レディオ
2024年7月20日 23:38
20240720ぶつかって 痛かった 肩に 青痣が 出来ていた ぶつかって 痛くなかった もう片方の 肩には 赤いペンで 小さく 丸を つけておいた 犬用の トレイに ベチャッと おじやを 乗っけて スプーンや お箸を 節約して 食べた 火傷しそうな 舌が 喜んで 青痣まで ムズムズ 気持ち良くて 赤いペンの 丸は そこだけ キリで 穴を 開けられるような 痛みが走って 気持ち悪かった 風呂に