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詩📓「シゴトゴトゴト」

20240723

仕事 仕事 仕事 多分 これからも 人生の大半は これに費やす 出来ることなら そんなことをせずに お金があれば良いなとか思うけど 2年間の在宅勤務で その考え方も少し変わった 19歳くらいから一人暮らしを始めて 最初は料亭に勤めていたので その親会社の寮に入ることにした いつもぐうたらで 仕事なんてしたくなかったけれど 一人暮らしをするためにやるしかなくて それから流れ流れて工場勤務となり そこでは痛い目にあって 訓練校に通った後 前職のWEBデザインをすることになった 3年間の正社員の勤務を経て 身内のストーキングから逃れるため引っ越すことになったので 業務委託での在宅勤務となった 始めは暇だし 楽だし 好きなことを出来る時間も圧倒的に増えて 良いことばかりだったけど 次第に心を蝕まれた 自分が「タダ飯喰らい」なのではないかと 会社に寄生する虫なんじゃないかと思い始めてきた 1年も経つと人は慣れてしまって サボれる時間を計るようになる 何もない日は 1日ほとんど寝てたこともあった 元からない向上心も0になり 勉強する意欲なんて湧かず WEBデザインの作業が大嫌いになった 一番決定的な出来事は離婚だ 俺の親も妻の親も離婚をしていたので 自分たちはそうならないようにしていた でも離婚した 今ではそれも良かったかと思えるが 当時は一人きりになった寂しさと 何もかも上手くいかないことへの苛立ちで 気が狂いそうだった そんな時 支えになったのは創作活動だ それもあって俺は 絵を描くことを仕事にしようと考え始めた いや ずっと考えてはいた ほんの些細なきっかけで 行動に移すことに決めた それは断捨離で物を処分した時だ 今の仕事が 会社にとっても 自分にとっても 一番無駄に思えた 代わりの効かない人間など居ないが 居たら迷惑になる人間になりたくなかった 結局現状は 好きな絵で飯を食えるわけでもなく 必死で探したけれど絵を描く仕事にはありつけなかった 辞めることを伝えていたので タイムリミットが迫り どうしようかと考えながら探していた求人で 偶然見つけて興味を惹かれたのが 今勤めているフォトスタジオだった まだ勤めて2ヶ月経っていないが 精神的には圧倒的に安定した 仕事を金を稼ぐための手段とだけ考えると ひたすらに面倒な時があるけれど 誰かのためになっていると実感する瞬間が増えれば 面倒事も色をつけて煌めきを放つ 基本的には性格は変わらないし 仕事が怠い時だってあるし 古い考え方で止まった体制なので 言いたいことがないわけでもない しかし ここに勤めていれば何とかなると 勝手に思って頑張ろうと決めている 未経験だから何もかも分からないけど だんだん分かることも増えた 人間関係も良いし 今回の転職は正解だったと言える 前職では色々あって 人間関係は表面的には良好だったが 俺は見下されることが多かったので 仕事に対して卑屈になっていたり 自分の力を過小評価していたことにも気が付いた 5年もやっていれば WEBデザインの作業も慣れて 優れているかはともかく 出来ることも多いというわけだ ただ 昨日 フォトスタジオに入って 始めて少しだけ口論になってしまった 詳しい内容は伏せるが 簡単に言って仕舞えば トップに対しての不満が爆発したということになるだろう 俺はもうすぐ2ヶ月という新人も新人だし 何も言える立場ではないかも知れないが 間違っていることは間違っていると言ってしまう性格なので そうなってしまった ただ 他の従業員とは仲良くして貰っているし なんなら トップのことも人間として嫌いではない 辞めるつもりはないし 納得がいくまで戦おうなんて思ってはいない 早く仕事が出来るようになって 黙らせれば良いだけだ 久々に言われたと思うが 「ゆとり世代」をネタに 仕事への甘えを指摘されたりもしたが そんな戯言は通用しない 俺は気が強いし 他人の言うことに流されたりはしない けれど しょうもない新人が歯向かう場面であったかどうかは 分からない 従業員のほとんどが 今すぐにでも辞めたい 次の仕事が決まれば辞めたいと口にするほど 圧倒的にトップへの信頼はないが 「悪気があるわけではない」なんて言葉で 片付けられるほどの問題だ でもそれは一番ダメなことだとも思う 俺はこれからも 絶対におかしいことは 絶対におかしいと言うし それでも次の日には 普通の顔をして 普通に勤務して 普通に話せる人間なので そうやっていこうと思う 正社員でもスナック感覚でクビにする会社らしいので クビになったらその時に考えよう とにかく 今は誰かとの繋がりや 仕事を楽しいと思える瞬間が増えて 嬉しい

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