詩「知覚過敏」
20240722
どうしようもない孤独を
構って欲しい気持ちを
包み隠すことなく
曝け出していたいだけだ
何もない痛みを
話してもわからない奴らを
見捨てることもなく
暴いてやりたいだけだ
雑踏に消えた言葉を
無視され続けている事件を
見つけて懐にしまう
大事に大事に育ててゆく
死にたくなる気持ちも
生きていたい気持ちも
同じ柄のシャツを着ている
部屋に並べて眺めている
どうしようもない世界を
救って欲しい気持ちを
掬えなくなるほどに
抱え続けたいだけだ
何もない日々を
離しても変わらない言葉を
綴れなくなるほどに
書き続けたいだけだ
ただ ひたすらに
ただ 悪戯に
ただ 抱く度
ただ 磨く旅
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