かわぞえひろびろ

京都大学→利尻島でいろいろしてます! 加藤典洋で卒論を書きました。「社会問題と自己の関…

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京都大学→利尻島でいろいろしてます! 加藤典洋で卒論を書きました。「社会問題と自己の関係ーー加藤典洋をめぐって」固定記事で公開してます。 欲しい本や物:https://www.amazon.jp/hz/wishlist/ls/17THRVOW7DY4N?ref_=wl_share

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加藤典洋論(卒業論文)を公開します、2024/03/15

 2024年1月に京都大学総合人間学部に提出した卒業論文「社会問題と自己の関係——加藤典洋をめぐって」を公開します(この投稿の最下部に、google driveのリンクが貼ってあり、そこにpdfが入っています。もう少し良いフォーマットが見つかれば、再掲するかもしれません)。  文芸批評家、加藤典洋(1948-2019)の生涯の思索について、「社会問題と自己の関係」をどう考えるかという問題意識が貫かれていた、という立場から、その全体像を描き出したものになっています。  客観的

    • 2024/09/22、生きのびるための考え方

      上手くやっていくために必要なのは、「適切な性格」ではなく、「適切な技術」である。そう考えてみる 物事には「適切な技術」がある。なにかが上手くいかない。行き詰ってしまった。そのとき、それらを、《性格》=「自分という人間の変えがたい性質」に由来すると考えずに、それらは《技術》でどうにかなる、と考えてみる。《やり方》を適切にすれば、改善すると考えてみる。 時間を上手に使う、お金をしっかり管理する、人間関係をうまくやっていく、そういう基礎的なことから、目に浮かぶように言語化する、飲

      • 2024/07/10

        もう、いっそのこと、ここに銘記しておくけれど、ぼくは大学3回生のころから、夏ごろになるとかなりメンタルの調子が悪くなる。京都にいたときは3年連続5月初旬から、今年は利尻に来て、6月初旬から、ガクッと「弱く」なった。例年だと、調子が悪くなって、それが秋頃まで続く。 逆に、11月ないし12ごろから春先までは毎年とても元気である。ここ数年、ローテンションな夏秋と、ハイテンションな冬春を繰り返している。 だからよく、ここ最近会った人が、どちらか2人目のぼくに会うと、全然印象が違う、と

        • 2024/07/02

          いろいろ悩むことは多いが、今日はツギノバのスタッフの方が、釣りでもいきましょうと誘ってくださった。 重大な意思決定、自分でするしかないが、こういうときに、人に相談するぼくの癖は悪癖なのだろうか。 相談が上手くなりたい。 相談の哲学とかしたいな。 明日は6本昆布を干し!

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        加藤典洋論(卒業論文)を公開します、2024/03/15

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        • 長めのもの、論考
          2本
        • 跛亭日乗
          226本
        • 140字に縮約する練習
          31本
        • 映画評
          5本

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          2024/07/01

          今日は雨、利尻は強風。 朝、トマトが倒れかけていて、誘因し直し。 自分で自分の状況を頭を使って把握し、自分なりに工夫して状況をよくしていく、 ということが、本当に苦手だと思う。 与えられた正解を求めてしまう。 俺がリベラルなブルジョワ道徳を嫌うのは、油断すると、そういう「正解」を振り翳して満足してしまうだろうことが分かっているからだ。 考えることを放棄して、考える先に辿り着くものの代わりに、安易な正解を求める自分がいる。 そういう人間は、人に力を与えない。 これは、宮台真

          2024/06/25

          利尻は沓形地区で祭りがあった。 地区の祭りは24-26の3日間で、この期間は沖止めといって、漁関係の仕事が町ぐるみで休みになる。つまり、祭りが理由で、町ごと主要産業が止まる。利尻の祭りは、まだそういう祭りである。なか日の25日は、メインの神輿行脚があった。自分含め、昆布干しのアルバイトに来ている京大生ら9人も駆り出され、神輿を担いだ。 13時ごろから21時半ごろまで、神輿を担いで町を練り歩く。壮絶である。 町のポイントポイントで神輿を下ろし、お酒やザンギなどをいただいた。ハレ

          2024/06/24

          弱みをうまく見せられるようになりたい 弱みこそうまくコントロールしなければならない。 大好きな人が、小此木啓吾『自己愛人間』を買ってくれた。 自意識に閉ざされないことの重要さ。その外の想像的な世界(妄想)のなかで演技することの重要さ。 久々に、宮台真司と荘子itさんが喋っている動画を見て、抜群に良かった。 もちろん、こちらも良い。

          2024/06/23

          共同生活がつらいなどということを考えたことがなかったが、いま、先週から始まった多人数との暮らしに、けっこう疲れている。 大学時代は寮生活だったとき苦しく思ったことはなかったし、寮にいるときは、談話室や食堂など、常に人が集まるスペースにいた。当時は、「一人の時間がないとやってられない」と言っていた人の気持ちがいまいちピンとこなかった。一人になることで得られる境地もあるのかと思い、一度寮をでて始めた一人暮らしは、寂しくなってすぐに止めた。 しかし、いま、一人の空間を切実に求めて

          2024/06/22

          当然主張すべき権利を主張するのが苦手である。苦手であるのに、それを「人への気遣い」とか「こっちにも非があった」とか、そういう言葉で粉飾決算しがちだと思う。 自分が勝ち取るべきものは、自分で考えて、工夫して、声を発していくしかない。 自分を守るためにも、人を守るためも。 強く逞しくなりましょうね

          2024/06/21

          北利ん道のアイスクリームをいただいた。 利尻らしいアイデアと美味しさの詰まったスイーツ。 昆布の頭をスプーンに、ウニと昆布が乗っているアイス。 改めて、Instagramで、利尻の店紹介をしようかな。 夕方は神居ウイスキーの蒸留所見学へ。 日本最小の蒸留所。いまは熟成の最中で、何年も先にならないと成果がわからないものを作るって、なかなかすごいことだと思った。 いただいた原酒は思ったよりクセがなく、飲みやすかった。 夜は北利ん道でたまたまお会いした、京都と利尻と熊野を拠点に働

          2024/06/20

          精神的に落ち込み気味な日が続いているけれど、基本的にそれは、「期待されている自分」と現状の自分のギャップから来ていると思う。言い換えれば、「あのように振る舞うことを期待されているけど振る舞えない」ということが、ぼくの身体をこわばらせ、心を締め付ける。呼吸が浅くなる。背中が張る。 気をつけなくてはいけないのは、ここでぼくに期待してぼくを苦しめるのは、自分自身である場合が多いということ。別に、他の人はぼくが思っているよりぼくに期待していない。「調子のいい時の自分なら〇〇できるの

          2024/06/19

          人生初の昆布干しがあった。 朝2時半に起き、3時ごろから作業。 ともかく疲れた。 島の人、島外のアルバイター、総出でかかる、利尻でもっとも重要な作業の一つである。とにかくも早く仕事を覚えて、この島に馴染んで行きたい。

          2024/06/17

          昨日ら京大生(およびその周辺の人々)が9人、京大荘に到着。 これまで1人ないし2,3人で過ごしていた家が一気に騒がしくなった。 嬉しい。 いま自分は、普段から住んでる家主ポジションだ。ここに来てくれた人たちが快適に過ごせるよう、自分にしかできないことをやりたい。 橋本治は、リーダーとは落ちている塵を拾うところから始まるのだ、と言っていたらしい(内田樹『困難な成熟』に書いてあった)。自分のことばかりでなく、全体を巻き込める人でありたい。しかし、いまの自分は季節柄どうしても馬力が

          2024/06/10

          意思決定ができない。判断が遅い。 今日も、部屋の荷物を一階に移し替え、いや、やっぱり二階のほうがいいぞ、と二階に移し戻したのだけれど、その戻す決断をするのが遅かった。 今、利尻で暮らす中で、「話を通す必要のあるアクター」が複数人いるが、誰に、誰から、どの段階で話を通すのがいいのかわからず、フリーズ状態に陥ってしまうことがある。そういうことを留保して、粛々と、淡々と、作業を熟すほうが、どう考えても向いている。 トレーニングだと思って、頑張るしかない? フリーズした後、放置するの

          2024/06/09

          14時ごろから雨、予報だと少し降って上がるようなことを言っていたけど降り続く。身体を使う仕事をしたので(特に友人にしてもらったので)、一休みに喫茶ヴィガに来た。 友人が来て、放っておくととてもよく仕事をしてくれるのもあって、意識的に休憩時間を取るようにしている。 これまで、島に来てから、休憩時間や休息の日を蔑ろにしてきたと思う。そして、ここ数日過ごしてきて、絶対にとったほうがいいと思う、 その月にやるべきことを決め、その週にやるべきことを決め、仕事を日々に区切っていく。淡々と

          2024/06/08

          昨日の続き。 仕事で動く際の自律的なエンジンを自分の中に持ち合わせていない。意思決定を1人でしにくい。だれかと話して初めて、意思決定もできてくる。それが例えば、トラックに荷物を積み込む時どの順に積むか、とか、どのタイミングで買い出しをするか、とか、今日どこまでどの順序で仕事を済ませればいいか、とかそういうレベルの話でそうなのだから、割と常に横に人が居ないと困る。何日か前から友人と2人で作業をしていて、その時は2人前以上の仕事ができている感じがあるが、翻ると1人の時は0.5人分