『考えないヒント アイデアはこうして生まれる』
むか~しTVでやっていた『料理の鉄人』という番組をご存知でしょうか?
まだ私がTV好きだったときに大好きだった番組です。
この『料理の鉄人』をプロデュースしたのが、本書の著者の小山薫堂さんなのです。
ところで、「"考えないヒント"ってどういうこと? "考えるヒント"の間違いじゃないの?」と思われた人も多いのではないでしょうか。
その答えは本書の「はじめに」で出てきます。本書は「考えるテクニック」を教えるものではありません。
そうではなく、自分の体をアイデア体質に変えることを教えてくれます。だから、「考えないヒント」。そう、これは体質改善本なのです。
一緒に学びましょう!💪
小山薫堂さんってどんな人?
本書では、薫堂さん自身の数々のアイデアストーリーとそこからの学びが語られます。
例えば、コミュニケーション下手なホテル従業員にトレカっぽい名刺を持たせて、自然とお客さんとコミュニケーションができる仕掛けをつくる。
そんなアイデアストーリーがたくさん語られています。「とても自分には思いつかない」と思えますが、それは「まだ」そういう体質じゃないから。
気がつくと「何かおもしろいことないかな」とつぶやいているそうです。そんな薫堂さんは、毎日ワクワクして目がさめるんだとか。理想的ですよね。
私もそうなのですが、「仕事なんておもしろくないのが当たり前」と思っていませんか?
そんなことではアイデア体質になれるわけもないと反省しました。
ちがうものに触れる
ひとつのことだけをやっていると、狭い世界の枠組みのなかでのアイデアしか浮かびません。それでは新しい発想はなかなか浮かびませんよね。
だから、
①いろいろなチャンネルをもっておく
②自分とはジャンルのちがうアイデアにも接しておく
③いつもとちがう刺激を受けておく
ということがアイデア体質に必要になってきます。コンフォートゾーンから抜けることともいえますね。
本書で紹介されていた方法としては、例えば、「ふと、いつもとちがう反対方向の電車に乗ってみる」がありました。
薫堂さん自身は、26才のときに親に借金をしてポルシェを買う話が書かれています。なかなかぶっ飛んでますね!
私としては、
・本を読む
・noteを読む
ことでも、「ちがうものに触れる」ことができると考えます。きっとみなさんもうなずいてくださると思います。
種をひろい、まき、育てる 偶然は必然になる
「種」の話がたくさんありました。
「アイデア体質」になるためには、とにかく種をいっぱい拾うことが大事です。いっぱい拾ったら、ふさわしい畑にまく。芽がでたら大切に育てる。
種はそこらじゅうに落ちているのです。ぼんやりしていると種であることすら気づきません。
当然、実らない種もいっぱいあります。ですが、いちいち気にしてもはじまりません。
「偶然力」というものの話がありました。
こうやって、たくさんの種を拾い、まいていれば、偶然なんてものはなくなり、それは必然になっていくのですね。
投げて、受ける
アイデアの発信者であり、
球を投げてもらえるキャッチャーでもあれ
という話にいいなと感じました。アイデアという球を投げる(発信する)だけではなく、アイデアをもらえるような人でありなさいというわけです。
自分だけのアイデアなんてたかが知れています。
ですが、多くの人からもらえるいろんなアイデアやアイデアのためのヒントは絶大な力をもっています。
キャッチャーでもある、というのは「人として」もすごく大事なことです。そのためには、「まず与える」ことが必要なのです。
新しい仕事をはじめるときの三条件
著者の薫堂さんは、新しいことをはじめるのが大好きなのですが、はじめるときは三つの条件をつけているそうです。
①誰かがやっていないか
②誰を幸せにするか
③自分にとっておもしろいか
これ、当たり前っちゃあ当たり前のことですよね。
けっこうハチャメチャな薫堂さんですが、基本中の基本はしっかり守っている。そこはやっぱり大事なんだなぁと感じることができました。
勝手にテコ入れトレーニング
アイデア体質になるための一番のトレーニングはコレだとおっしゃっていました。
たんに、日々目に入るあらゆるものに勝手にテコ入れする。それだけです。
みなさんも「日々つねに」とは言わないまでも、ちょっとやっていることはありませんか?
例えば、ブラっと入った飲食店が、すごく美味しいのになぜかお客さんが少ない。「もっと○○すればいいんじゃない?」と考えるアレです。
ダメだしだけではいけませんよ? ダメな部分を見つけつつ、改善策まで考える。それを日々、やっていくのです。
「考える」ことはけっこう疲れることなのですが、少しずつトレーニングをはじめてみませんか?
まとめ
ダイエットのための体質改善本がたくさんあるように、アイデア出しのための体質改善本だってある、それが本書です。
「種まき」は意識しているのですが、実はその前の「種拾い」をあんまり意識してできていないことがよくわかりました。
「アイデア」に的を絞った本ではあるものの、アイデアをもらうための人間力などにも通じる話も含まれる広いテーマの本だと感じました。
本日の学びはここまで。読んでいただき、ありがとうございます!
また来てください。👋
きしゃこく先生にご紹介いただきました。
いつもありがとうございます😊
読書期間 2024/09/08-2024/09/12
初版発行 2006/11/30
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