『ソフィーの世界 哲学者からの不思議な手紙』
「あなたはだれ?」
たったそれだけが書かれた差出人不明の手紙が届いたら、わくわくしませんか?
この手紙を受け取った14歳のソフィーも、わくわくしてしまった一人です。そこから哲学講座がはじまるのです。
一緒に学びましょう!💪
哲学史 × ファンタジー
この本では、紀元前の古代から現代までの哲学を学ぶとともに、ファンタジーの世界を楽しむことができます。
ソクラテス、プラトン、アリストテレス以前の話から、宗教の話、宇宙の話、ビッグバンまで、哲学をぎゅぎゅっと学びます。
哲学の教科書
と言ってもよい内容です。
本書の中にこんな言葉が出てきます。
これらは、著者自身の言葉なんだろうなぁと感じました。
著者がどんな読者を念頭に置いて書いていたか?というと、「14歳以上のおとな」だと答えています。みんなに読んで欲しい本なんですね。
歴史を学ぶ意義
私は、子どものころから「歴史」が嫌いでした。全然覚えられなくて楽しくなかったんです。
でも、そんな「歴史」についての考え方を変えてくれる力が本書にはあると感じました。
いま知ると、紀元前の哲学は「いやいや、それはないでしょ(笑)」と思ってしまうようなこともあります。でも、
というように、「そのときはそうだった」だけなんですね。
では、哲学の歴史において、どんなことを学べばよいのかと言うと、このように書かれています。
哲学とは?哲学者とは?
「哲学とは?」「哲学者とは?」にからんで、私が好きな言葉を紹介します。
「哲学させられている自分」に気づく
この本を読んでいるうちに、「いつの間にか哲学させられている自分」に気がついてハッとすることが、たびたびあります。
「自分の人生を生きる」ってどういうことだろう?
とか、ソフィーが最初に受け取った
「あなたはだれ?」(わたしはだれ?)
も頭をよぎります(特に下巻に入ってから)。
もちろん「人間とは?」も気になりましたが、これについてはサルトルの話がしっくりきました。
この「人間とは?」に関連して、ソフィーのこの言葉が好きです。
宇宙の話も出てきますが、これにもいろいろと考えが膨らみます。
まとめ
哲学を学びながらファンタジーも楽しめて、おすすめです!
上下2巻で700ページ近くもあり、読むのが遅い私は、読むのに1カ月近くも要してしまいました。このボリュームにはご注意ください。ただし、
この本を読み終わったとき、あなたは哲学者になっているはずです。
本日の学びはここまで。また来てください。👋
読書期間 2023/03/12-2023/03/25(上)
2023/03/26-2023/04/07(下)
初版発行 2011/05/30(新装版、旧版は1995年6月)
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<この記事を書いている「高橋ひろあき」とは?>
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます! 楽しく、読みやすいnoteになるように今後もがんばっていきます。