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火乃絵のロクジュウゴ航海日誌〈scrap log〉

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少なくともあと五年くらいはつづくっぽい
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#バーチャル

火乃絵のロクジュウゴ航海日誌〈scrap log〉 第二百十六日 8/2

火乃絵のロクジュウゴ航海日誌〈scrap log〉 第二百十六日 8/2

(モウ・・いちど・だ・け・・・)

……うっすらとしかきき取れない、もごもごした、かそけき、そんな声に火乃絵もならなければならない、

——でもたぶん今日の火乃絵はすこしうるさい、
ひのえのなかにはおしゃべりしたくて仕方がない女の子がいる、けれどそのおしゃべりをきいてくれるひとはいないので(火乃絵がじぶんのことにしか興味がないように——ほんとはそんなことないのだが、——みんなもひとのことにキョーミ

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火乃絵のロクジュウゴ航海日誌〈scrap log〉 第二百十五日 8/1

火乃絵のロクジュウゴ航海日誌〈scrap log〉 第二百十五日 8/1

朝寝して昼起きて、饂飩を3玉茹で坦々風にして食べる、昨日の『偏向』会議のもようを動画にする、Vtuberの配信をはしごして、YouTubeで今日まで配信されていた岡田麿里さんシリーズ構成『花咲くいろは』第2話を観るも(6週目くらい、)第3話は間に合わず、つじがネットに垂れ流しつつロクジュウゴの宿敵Fall Guysと闘っているのを尻目に明日公開よていの『偏向』創刊準備6月号の校正をする、つじが電話

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火乃絵のロクジュウゴ航海日誌〈scrap log〉 第二百十四日 7/31

火乃絵のロクジュウゴ航海日誌〈scrap log〉 第二百十四日 7/31

午すぎに眼を覚ますと泣いていた、それから一日中哭き伏した、どんな知らせがあったわけでもない。——

よるに『偏向』の原稿回収兼会議をした、そのあとつじと「スタ会」第16回〔upしだいリンク貼る〕を録った、そのあとも押入に籠もりえんえんとないていた。

このまま泣きつづければきっとじめんに孔が空いてひとつ下のせかいになる、

 〝私は泣くことをおぼえたが、泣くことは私に何の清水ももたらさなかった。〟

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火乃絵のロクジュウゴ航海日誌〈scrap log〉 第二百十三日 7/30

火乃絵のロクジュウゴ航海日誌〈scrap log〉 第二百十三日 7/30

ケモノみたいな昏いこゝろで、不分明なうすくらがりのような場処でせいかつしていた、たぶん意志とかチカラとかとはとおいところで、夢のような所作をくりかえしていた、洗濯をした、皿を洗った、食パン一斤ぶんのフレンチ・トーストをつくった、シャワーを浴びて、髯を剃って、ドライヤーでかわかして、髪のケアをした、どれもよく覚えていない、花の茎いぢりもした、尾丸ポルカさんの朝活配信のアーカイヴを視聴して、よるの月一

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火乃絵のロクジュウゴ航海日誌〈scrap log〉 第二百十一日 7/28

火乃絵のロクジュウゴ航海日誌〈scrap log〉 第二百十一日 7/28

いつしか航海よりも日誌の方が主体になる、というより日誌を記すことじたいが航海となる。——

だからといって日誌を書くために航海しているわけではない、航海日誌は、航海からの委託なのだ、そうでなければ火乃絵はこの日誌を海に擲ってしまうだろう……たとい海で身をおとすことになっても、未ざらし紙のこの日誌の方を救う、たぶんそれが海へ乗り出でた火乃絵に唯一可能の倫理だ。——

 今からちょうど二年前に、臼杵の

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火乃絵のロクジュウゴ航海日誌〈scrap log〉 第二百十日 7/27

火乃絵のロクジュウゴ航海日誌〈scrap log〉 第二百十日 7/27

They walked along by the old canal
A little confused, I remember well
——「Simple Twist of Fate」Bob Dylan

昨年末、12月30日の文実発足から二百十日、〝きょうはロクジュウゴに嵐がやって来る!〟というフナキ(火乃絵)のいつものアテにならない予言も外れ、サンオウには今日も人の来るけはいはない。降った

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火乃絵のロクジュウゴ航海日誌〈scrap log〉 第二百九日 7/26

火乃絵のロクジュウゴ航海日誌〈scrap log〉 第二百九日 7/26

朝起きて、いちばん最初にしたことも覚えていない。めざめ間際の夢で、たしかたれかとしゃべった、中学のときの友達、ではないけれども、八つ下の、17歳の子たちと、当時の体つきで。——

〝夢によって生活を律すること〟 何でも、はっきりしないまま、出てきてしまった私は、ふとベランダに水の波紋をもった。「ここにはいたくない、」と言ったのだろうか、向かいの鈴ヶ森の蝉たちのこえがぼやけている。——

書かなくて

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火乃絵のロクジュウゴ航海日誌〈scrap log〉 第二百八日 7/25

火乃絵のロクジュウゴ航海日誌〈scrap log〉 第二百八日 7/25

天候、晴れ。雲の湧き立つかんじが南へ誘うが、立会川をのぼり大井町へきた。未ざらしの雑記帳を10部買う、航海日誌のため。サンマルク・カフェに這入り、日誌について書く。〝一日も空け〟ず記すこと。——詳しくはルーズリーフ〔未出〕及び辻とのラジオ「スタ会」第15回〔upしだいリンク貼る〕参照

よる、サンオウに還るも辻とは入れ替りらしい。昨晩の、辻の料理した(動画アリ)〔upしだいリンク貼る〕五色やさいの

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