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火乃絵のロクジュウゴ航海日誌〈scrap log〉

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少なくともあと五年くらいはつづくっぽい
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2021年7月の記事一覧

火乃絵のロクジュウゴ航海日誌〈scrap log〉 第二百十三日 7/30

火乃絵のロクジュウゴ航海日誌〈scrap log〉 第二百十三日 7/30

ケモノみたいな昏いこゝろで、不分明なうすくらがりのような場処でせいかつしていた、たぶん意志とかチカラとかとはとおいところで、夢のような所作をくりかえしていた、洗濯をした、皿を洗った、食パン一斤ぶんのフレンチ・トーストをつくった、シャワーを浴びて、髯を剃って、ドライヤーでかわかして、髪のケアをした、どれもよく覚えていない、花の茎いぢりもした、尾丸ポルカさんの朝活配信のアーカイヴを視聴して、よるの月一

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火乃絵のロクジュウゴ航海日誌〈scrap log〉 第二百十二日 7/29

火乃絵のロクジュウゴ航海日誌〈scrap log〉 第二百十二日 7/29

はじめたばかりというのもあって、火乃絵のカラダはこれに完全に転移している。ゾッコンというか、かかりきりというか、いやむしろひのえの方でよりすがっている。——

何を書くか、とか、どういう風に、とかそういったことよりこの航海日誌においては〝一日も空けないこと〟がなににもまして意味をもつ、そうとはいわないでもたとい空く日が出てきてもやめないこと——火乃絵にはそれがなによりむつかしい、

どうしても駄目

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火乃絵のロクジュウゴ航海日誌〈scrap log〉 第二百十一日 7/28

火乃絵のロクジュウゴ航海日誌〈scrap log〉 第二百十一日 7/28

いつしか航海よりも日誌の方が主体になる、というより日誌を記すことじたいが航海となる。——

だからといって日誌を書くために航海しているわけではない、航海日誌は、航海からの委託なのだ、そうでなければ火乃絵はこの日誌を海に擲ってしまうだろう……たとい海で身をおとすことになっても、未ざらし紙のこの日誌の方を救う、たぶんそれが海へ乗り出でた火乃絵に唯一可能の倫理だ。——

 今からちょうど二年前に、臼杵の

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火乃絵のロクジュウゴ航海日誌〈scrap log〉 第二百十日 7/27

火乃絵のロクジュウゴ航海日誌〈scrap log〉 第二百十日 7/27

They walked along by the old canal
A little confused, I remember well
——「Simple Twist of Fate」Bob Dylan

昨年末、12月30日の文実発足から二百十日、〝きょうはロクジュウゴに嵐がやって来る!〟というフナキ(火乃絵)のいつものアテにならない予言も外れ、サンオウには今日も人の来るけはいはない。降った

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火乃絵のロクジュウゴ航海日誌〈scrap log〉 第二百九日 7/26

火乃絵のロクジュウゴ航海日誌〈scrap log〉 第二百九日 7/26

朝起きて、いちばん最初にしたことも覚えていない。めざめ間際の夢で、たしかたれかとしゃべった、中学のときの友達、ではないけれども、八つ下の、17歳の子たちと、当時の体つきで。——

〝夢によって生活を律すること〟 何でも、はっきりしないまま、出てきてしまった私は、ふとベランダに水の波紋をもった。「ここにはいたくない、」と言ったのだろうか、向かいの鈴ヶ森の蝉たちのこえがぼやけている。——

書かなくて

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火乃絵のロクジュウゴ航海日誌〈scrap log〉 第二百八日 7/25

火乃絵のロクジュウゴ航海日誌〈scrap log〉 第二百八日 7/25

天候、晴れ。雲の湧き立つかんじが南へ誘うが、立会川をのぼり大井町へきた。未ざらしの雑記帳を10部買う、航海日誌のため。サンマルク・カフェに這入り、日誌について書く。〝一日も空け〟ず記すこと。——詳しくはルーズリーフ〔未出〕及び辻とのラジオ「スタ会」第15回〔upしだいリンク貼る〕参照

よる、サンオウに還るも辻とは入れ替りらしい。昨晩の、辻の料理した(動画アリ)〔upしだいリンク貼る〕五色やさいの

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