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【読書感想文】疲れすぎて眠れぬ夜のために

この本の初版は平成15年。
もう20年近く前のはなし。

タイムカプセルを開けたような気分になる。
当時はそうだったとノスタルジーを感じるテーマもあっておもしろい。

働き方などについては時代背景もかなり違うけど今も大事だと思うこと、気付かされることも多い。

いろいろありすぎて感想をまとめられない。
気に入った箇所をメモ…

ワンランク下の自分になること。
飽きるのは活動的であることのあかし。

向上心を持つことを良しとし、つい上を目指しがちだけどワンランク下の自分でいいならとても気が楽になる。
飽きっぽい自分も活動的だと思うと救われる。

「やりとり」をするのが人間の本質。
ことばを送り、ことばを返すというだけでかなりの満足を覚えることができる。

あれもこれも伝えなきゃ伝われーーー!ってなって上手く伝わらないとガッカリしたりイライラしたり。
シンプルにことばを返すだけでいいのかと目からうろこ。

身体感受性を伸ばす。
体育座り(三角座り)は自分を閉じ込めるような身体運用。
声も出せない、手も足も動かせない。胸を押し潰しているから深い呼吸もできない。

体育座りってたしかに言われてみれば身動きがとれない。
ふとしたとき体育座りになってることもあるから気をつけたい。

資本主義vs人類学
人類の不利な方向にシフトしている。

20年前だって色々変化してきて、今さらに夫婦別姓やトランスジェンダーなどについて色んな意見があり変化している。
本当に人間はいなくなっちゃうんじゃないかってたまに思う。

そしてやっぱり資本主義はすごい力。
いくら企業や偉い人がSDGSとか言っててもちゃんとお金が動いてるから資本主義には敵わない。
株のニュースもSDGS銘柄とかもあるぐらい。

…このこと考え出したら眠れなくなりそうだからこの辺で。

終わりに
「無理はいけないよ」「我慢しちゃダメだよ」ということ。
凝りや力みを取るためには静かに「聴く」こと。

これがむずかしい。ついがんばっちゃう。
マウスピースが傷つくほど歯食い縛ってる。

著者が合気道をやっているからか《型》についてのことが多い。
わたし合気道を習ったほうがいいかな?
すぐ影響される。

この本は好みは別れるかもしれない。

『ほんとうに頭が悪いと思います。』などちょっと強めなことばや主張強め。
あと村上春樹がよく話題にあがるからアンチな人にはオススメできない。

だけど歯切れよくはっきり言ってくれるので気分がすっきりする。

色々考えすぎるとさらに眠れなくなるけど…
疲れすぎて眠れぬ夜にはぴったり。


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ひまま
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