ネット断食をして一か月経っての変化
ネットを使ってネット断食の効果を発信することに多少の違和感を感じつつも、ネット依存の人にはやはりネットで訴えるのが一番だろうということで一ヵ月経っての変化を書いていきたいと思う。
まあ一~二週間くらいの変化は下のまとめに書いた通り。
そして、約一ヵ月経った今の変化を書いて行きたい、まあ上のまとめの効果を緩やかに維持してるといった感じなのだが。それに加えて。
・がっつりではないが働けるようになった。
・食生活の改善と運動のおかげで約6キロ痩せた。顔つきも激変した。
・人本来がもっているパワーを取り戻せた。(様々なものへの意欲が戻った)
・精神が安定したおかげで家族関係が劇的に良好になった。
・頭が冴えいろんな本や情報を仕入れた結果、気づきがたくさん得られた。
とまあこんなところだろうか。
ただしかし、この一ヵ月の間はやはりムラが大きかった。というのもいきなりうつ気味の引きこもりがスーパーサイヤ人状態になったものだから、やはり安定するまでにしばらく時間がかかり、やや無気力になっていたり不安定になっていた時期もあった。
まえの記事でも書いた”陰と陽のバランス”が取れてなかったのだろう。
そして睡眠リズムも激変して一時はなんと朝の3時に起きていた、これは専門道場で修行するお坊さんの起床時間である(笑)、しかも冬の夜三時に目がぱっちりと醒め、そしてヨガ、瞑想、アップの運動をして4時には完全に出来上がっていた。
想像して見てほしい、冬のまだ真っ暗な明朝4時に謎の男が目を爛々と輝かせて動き回っているのだ、怪しいことこの上なしである。実際朝4時ごろ近所を黒ずくめの服装でランニングしていたら警官二人がバイクで急接近してきた(笑)。ただそのときたまたま他所で事件があったらしくてすぐどっかに行ってしまい職質はされなかったが。確実に俺を不審者として見ていた、まあ怪しまれて当然だったが。
怪しさの話はさておき、実はこの行き過ぎた早起きというのもあまり良くないらしい、確かに早起きすると元気がみなぎって集中力もあがる。特に午前中のクオリティは抜群にあがる、瞑想も集中できるし、今まで読めなかった難しい本などもスラスラ理解できたりした。これは科学的には早起きすると覚醒やストレスに関わるホルモンのコルチゾールが高い水準で維持されるためらしい。
しかし、それを続けていくとコルチゾールが出すぎで身体が無理をして疲労がたまってくるし、朝元気な分夕方や夜はもう消耗してしまい、イライラしがちになったりする。これは実際自分にも起こったことだ。調べてみると最新の研究では遺伝子的に特殊なタイプでないかぎり朝は7時くらいに起きるのが無難らしい、なので最近は7時に起きるようにしている。
そして睡眠リズムも大きく変動したのだが気力の方も大きく揺れ動いていた。やはり6日目のスーパーサイヤ人発動の時が気力の頂点で、それ以降は無理がつのってかだんだん気力が落ちていく事もあった。しかしこれはドーパミン受容体の事やスーパーサイヤ人の反動の事、またさっきのコルチゾールの事を考えれば当然の事であって、ある程度予想していたので淡々とやりすごした。
しかもその無気力の時でさえヨガや運動は欠かさなかったし、実家の会社の手伝いの荷物の運搬や軽作業、近くの工場の機械を借りての簡単な金属加工などは問題なくできていたし、また家での家事全般、掃除、洗濯、料理、家族の送り迎え等も普通にこなしていたので、まあいい感じに過ごせたのではないだろうか。マインドフルネスをやっていたので自分の気分や気力の上り下がりを冷静に観れたのも良かったと思う。
そして先にも書いた通り朝は7時くらいに起きるようにして運動も無理の無い範囲にストレスなくするようになった今では、とても調子が良く気分も上がりすぎず下がりすぎず安定している。やはり極端な事はしないほうがいいようだ。陰と陽の話でいえば中庸にバランスが整って来たという事だろうか。まあ、まだ上がり下がりはあるだろうからじっくり経過を見守っていこうと思う。
睡眠ややる気について書いたが、一番自分が驚いたのは心境の変化である、これは今までも書いたのだがまた書く。本当にネット漬けの頃と比べるとムラはあったものの、神経過敏、イライラ、否定的な感情が劇的に減った。やる気、意欲、元気がもどり、やりたい事がどんどん出てきたのも嬉しかったがネガティブ感情がこんなに減るとは思いもよらなかった。
以前はあった父へのわだかまりも驚くほど小さくなり、今は普通に会話している。そして自分の心の状態が良くなったのを見て家族が安堵してるというか表情が明らかに明るくなった。以前は自分が本当に不安定だったので何をしでかすかわからなかったからか腫物を触るような感じだったが。今はとても気軽に安心して話かけてくる。また気づいたのだが街中で接する人たちも明らかに今までと態度が違う、いままでよっぽどひどい表情だったのだろう。しかしネット断食がきっかけでここまで精神も変わるとは本当に驚きだ。
ちなみに精神を変えるアプローチというのは大きく分けて二通りあって。
一つは心理的アプローチ、もう一つは生理的アプローチである。多くの精神医療のアプローチもこのどちらかにわけられ、精神科医や臨床心理士、カウンセラー等もこの2つのどちらかに力点を置いている。具体的に言うと心理的アプローチとはカウンセリング、認知療法、精神分析、催眠、マインドフルネス等、心や認知に働きかけるもの。それに対して生理的アプローチは向精神薬等の薬、運動、ヨガ、呼吸、食事療法や睡眠の改善などの生活改善もこちらに含まれるだろうか、身体や神経、脳の神経物質等、生理的な側面に働きかけるものだ。
自分は運動やヨガなどの効果は知っていたし、向精神薬等もどうしてもという時は必要だと思っている。しかし精神を良くするためには最終的にはマインドフルネスやカウンセリング等の心理的アプローチが重要だと思っていた。そういった心理的アプローチ抜きでは精神を良くすることは出来ないんじゃないかと思っていたのだ。その考え自体は今も根本的には変わっていない。
しかしネット断食をきっかけとして生活が改善された結果、自分の精神状態が格段に改善された。カウンセリングや本格的な心理療法を試したわけでもないのに(マインドフルネスは少ししていたが)。ということは、こういう事がいえるのではないだろうか。
カウンセリングや心理療法などの心理的アプローチをするより前に、ネット断食などの依存断ちや運動、食事、睡眠などの生活改善を万全にするべきである。
まあ当たり前といえば当り前ではあるが、自分はこのシンプルな事実に気づかなかった為もう少しで人生が完全に破滅するところだった。
引きこもりの間にも自分はヨガや運動、マインドフルネスなどをやっていたのだが、いまいち効果が上がらなかった。
それはもう何度も言うがネット依存になり座りっぱなしの長時間PCが基本の生活をしていたせいだ、いくらヨガや運動、マインドフルネス等の良い習慣をしていてもその良い効果を帳消しどころかマイナスにしてしまうほどの悪影響をもつのがネット漬けの生活というものだ。
ネットやスマホなどのデジタル画面の見過ぎによるネガティブな影響の研究結果は近年多数発表されているし(詳しく知りたい方は書籍”インターネット・ゲーム依存症・岡田尊司(文春新書)や”マンガで分かる心療内科 依存症編 ネット スマホ ゲーム ギャンブル ポルノ・ゆうきゆう(YKコミックス)”等を参照してください)。長時間座りすぎは運動の効果をも打ち消すほどの悪影響が出るというのも最近メジャーになりつつある事実である、これは検索してもらえればすぐわかる。
今後ネットやスマホ利用は増える事はあっても減る事はないだろう、韓国や中国みたいに国が制限や規制をかけないかぎりネットやネトゲ・スマホ依存の被害はじわじわ広がっていくだろう、その中には自分のように自律神経がおかしくなり、うつや引きこもり、情緒不安定になる人もでてくると思う。
というよりもう既に大量にいるのではないだろうか。
ネット断食を体験し劇的な効果を実感した自分としては、そういう人達に向け警鐘を鳴らし続けていきたいと思う。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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