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お正月アフター仕事ビフォーをパッキパキ。

新年も3が日が終わると
スーパーの陳列棚がガラリと
変わっていて驚きます。

ローストチキンとか
パックづめされた数の子とか
年越しそばとか

あったはずのコーナーは
跡形もなくなっていて

記憶の一部が抜け落ちたような
気持ちになります。

何があったかは覚えていないけれど
忘れたしまったことだけは覚えている。

スーパーの棚の空白は
年末年始がひと段落で
お休み中なのかも。

ゲームのイベントが終わって
次のイベントが始まるまで
イベントがない期間のような。

たぶん明日になると
空白はなくなっています。

何かは分からないけれど
陳列されています。
七草がゆかな。

もしも空白じゃなかったら
きっと何も感じませんでした。

それは本屋さんで本棚の一部が
ごっそりと空白になっていて

誰かがまとめ買いしたのかなって。

並んでたのは何の本?
ちょっと気になるような。

そんなお正月アフターで
仕事ビフォーの期間の初散歩は
普段、見慣れない景色を見せてくれます。

息を吐くと白くモクモクと現れる息。

すっかり葉っぱを落とした
標本の骨格みたいな木の枝が
冬の光に透けて影を作る様子。

枝の一つ一つがヨガの
ポーズを決めているみたい。

それから凍った水たまり。

子供の頃、凍った水たまりを
見つけるのが好きでした。

家のすぐそばに
まだ誰にも踏まれていない
凍った水たまりを見つけて

少しワクワクしながら上に乗ると
「パキパキっ」と氷が割れる音がする。

凍った水たまりを割るたびに
緩衝材をプチプチしているような
何ともいえない快感と

割るという行為の非日常。

壊しているのに
楽しく感じてしまう背徳感。

それはクレームブリュレを
割る感覚にも似ていて。

綿矢りささんの「パッキパキ北京」を
思い出しました。

舞台は冬の北京。

氷点下で水たまりや川が
凍っちゃうくらいに寒くて。

パッキパキするってことは
誰も歩いていないということ。

誰も歩こうとも
パッキパッキしようとも思わない

極寒の北京を物ともせず一人
パッキパキに楽しむ主人公。

改めて感じたタイトルの意味。

きっと、お正月後の
仕事初めもパッキパキに。

最後までお読みいただき
ありがとうございます。

みなさんの毎日が
素晴らしいものでありますように。

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