
制作日記ーマンガメイキング②ー
昨夜は池波正太郎の「おおげさがきらい」を読了。
本著は20代の頃に一度読んでいたが、40代になった今、
「池波先生、若いな。。。」
と感じる文面だった。
昭和32年〜38年ごろの、まだ氏が30代に書かれた貴重なエッセイをまとめたもの。
この頃は税務局に勤めながら、新国劇の座付き演出家で注目を浴び
小説家を目指し始め、直木賞候補に5回あがるも、
選考委員長の海音寺潮五郎のド酷評を受け続け、落選が続いていた。
6回目の候補でとうとう受賞した時期までの日常や演劇、旅の出来事を綴っている。
37歳であった。
後年の洒脱な文章はまだ芽を出しておらず、一文が長い。
20代の頃はなんとも感じず読んでいたが、読書の深みを少しでも感じれる年になれたのは嬉しい。
ちょうど昭和30年代の市井の風景が細やかに描出されており、これも自分にとっては映像が広がるように読み応えがあった。
「映画をみると得をする」まで着手してしまい、
結局寝たのは明け方4時半。
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