制作日記ーそうか、わたしは「マンガを描いてもいい」のかー
9月3日
相変わらず安静に過ごしたが、久しぶりに夜ごはんを用意した。
夜に雨が降り、痛みが疼く。
「雨の日は神経痛が酷くてねえ。。。」とか、おばあちゃんが言っているセリフをよく耳にしたが。。。本当に痛むものだなあ。
なかなか夜眠れず、痛みのないポジションを探るも、うまくあたれず陰鬱とする。
9月4日
午前中、ずっと眠る。
午後に身体が軽くなったので、「いまだ‼️」と感じて支度をして、五反野にある病院へ電車で行く。
湿気がすごい。
いつもと違う先生だった。
ピークアウトは過ぎた。
痛みの患部の広範囲さと、強さから、やはり「帯状疱疹後神経痛」と診断された。
時々頭痛と、右首から背中、肩、腕から手の甲まで、かなり広範囲まで神経がやられてしまっている。
「これは痛いね」
「はい、痛いです」
「けれど、しっかり喋れているから生活はできそうだね。」
いえもう、私はいいカッコしいなので、家族以外の相手には冷静を装っているんです、と心の中つっこんだ。
ただ、不思議だが病院だと心が安心するのか痛みは和らぐのだ。
午後に動けることが多く、痛みが酷いのは大抵夜だったりする。。。
先生は診断後すぐに聞いた。
「あなたね、好きなことは何❓」
「。。。え❓」
「これやってたら楽しくて楽しくて仕方がない‼️ってもの。何❓」
マンガです、と心の中で答えたが、恥ずかしいので
「物語を作ることです」
に置き換えた。
「じゃ、それやって‼️自分が一番楽しいって思うことをやって。」
。。。。自分が一番楽しいこと。。。。。
痛みが酷いことから、処方は違う薬に変わった。
リリカ、と呼ばれる神経性疼痛に今最も有効だといわれている薬である。
海外では抗てんかん薬の処方で出される。
解熱鎮痛剤とは異なり、神経の興奮を抑える薬効でこちらも効果が出るまで2週間ほどかかる。
それまでは主に眠気や浮遊感、ふらつき、といった副作用がでる。
帰りの電車で、
そうか。。。マンガを描いてもいいのか。。。。
と夕陽にあたりながらぼんやりと思った。
先月から、「普通」という世界から乖離した、どこか宙に浮いた日数が流れた。
家事も出来ないし、痛みで全てが軋んで見えた。
けれど、主人のおかげで生活の心配なく療養出来るのは本当にありがたいことだと思う。
実は20代の頃、坐骨神経痛でやはり痛みでずっと休んでいた時期がある。
ちょうどデビューしたての頃で、恐怖すぎた。。。
病院に行くにもよちよち歩きで、バスの昇降がうまく出来なかった。
帯状疱疹後神経痛は、「何かに集中する」間は、痛みは消える、といわれている。
仕事や家事でもいいが、特に、趣味や楽しみなど、自分が心から好きだと熱中出来ることをやるといい。
逆に悶々としていたり、寝て過ごしていると痛みの感度が強まってゆく。
今後痛みといかに付き合ってゆくかが回復への鍵となる。
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ほぼ毎日更新。 マンガとともに歩む制作日記です。 イラスト、マンガのほかに、マンガメイキングや、日々思っていることを赤裸々に、悩んでい…