児童期・青年期に見られる障害や症状③「学習症/学習障害(LD)」
精神医学(Psychiatry)は、各種精神障害に関する診断、予防、治療、研究を行う医学の一分野です。
カウンセラーは医師のように病名を診断したり、投薬治療を行うことはできません。
カウンセラーの精神医学的な知識が乏しいと、クライアントの状況を正確に判断することができないため、重篤な症状へと発展させてしまう危険性もあります。
カウンセラーは常にクライアントの利益に繋がる判断をしなければなりません。
病名を告げるなど医師の専門領域を侵したり、クライアントが傷つくような知識の乱用は絶対あってはならないことですよね。
カウンセラーが自身の専門性の限界を知り、クライエントのメリットにつながる関わりをするためには精神医学の基礎知識は非常に大切ですよね。
あくまで予備知識としての情報ですが、私自身の学びの場としても精神医学の基礎知識をこのnoteに書いておこうと思いました。
また、多くの人が精神医学に触れる機会となったり、理解を深めるきっかけになっていただけたらと思っています。
1.児童期・青年期に見られる障害や症状
児童期・青年期にもよく見られる障害があります。その中でもよくみられる5つ中から③学習障害(LD)を紹介します。
【児童期・青年期に見られる障害や症状】
①自閉スペクトラム症(ASD)
②注意欠如・多動性障害 (ADHD)
③学習症/学習障害(LD)
④チック症
⑤児童虐待
2.学習症/学習障害(LD)
学習症/学習障害(LD)はもともと、1995年に文部科学省が基本的には全般的な知能発達に遅れはないが、聞く・話す・読む・書く・計算する・推論するなどの特定の能力の習得と、使用に著しい困難を示す様々な障害を示すものであると定義しました。
現在のところ中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されていますが、はっきりとした原因はまだ不明です。
ひらがなの覚えが遅く、読める部分だけの拾い読みや間違いが多いことなどから、明らかになることがあります。
例えばひらがなを裏返しに書いたり、漢字の書き方をいつまでも間違いつづけて、なかなか覚えることができなかったりします。
また、学習の遅れが周囲に十分理解されず、周りの大人からの叱責、友人からのいじめやからかいの的になりやすいということです。
このため学習症/学習障害を抱えた子どもはますます意欲を失い、劣等感に苦しむことになり、不登校や暴力行為などが現れてくることがあります。
医療・福祉・学校と連携がとれると、学習症/学習障害の子供は周りから遅れるものの、徐々に遅れを取り戻し、遅れた力を獲得していくこともできるので、諦めたり投げ出したりすることなく根気強く支援することが重要です。
このため家族への支援や子供への共感的理解を心掛け子供の成長の支えとなるような関係性が築けるように関わっていくことが大切です。
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