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【読書note】西の魔女が死んだ を読んで

以前から本屋さんで見て気になっていた一冊。今日は、通院の待ち時間が多かったこともあり、1日で一気読みしてしまった。



あらすじ

中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過ごした。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女の修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望ももちろん幸せも‥‥‥。

西の魔女が死んだ  梨木香歩(新潮文庫)


感想

とてもやわらかい・可愛らしい色合いの表紙絵と、「西の魔女が死んだ」というタイトルとのギャップにまず惹かれた。(どんなおとぎ話?サスペンス?)

読み始める前は物語の内容が想像できなかったけど、いざ実際に読み進めてみると、いい意味でイメージを覆された。まず、物語中の情景がとても印象的。おばあちゃんが大切に育てた草木や食物、陽の光や風がそよぐ音、庭から見える景色。昔からのありふれた風景だけど、効率をより求める現代となっては、中々珍しいのかもしれない。

そんな田舎でのおばあちゃんとの生活や魔女修行を通じて、私自身も「人生の豊かさとは何か?」「幸せとは何なのか?」を考えさせられた。

また、最後のおばあちゃんからまいに残していったメッセージが印象的。おばあちゃんの愛がとても凝縮されている素敵な贈りものだった。

おとぎ話でもサスペンスでもなく、現実的で、生きるためのヒントがたくさん詰まった心温まるお話。子育てにも通じる部分があると思う。ページ数もそこまで多くはないので、子育て中のお父さんお母さんにも読んでみてほしいなと思います。




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