【タイトル決定】本が出るまで21 『ひとつ屋根の下の殺人』原書房より3月刊行 ○女子高生の住む旧家で起こる殺人事件。コンサルタントの愛犬の出血、腎臓を奪われそうになる人材派遣業の男、引っ越してきた真田氏推しの女性。彼らの接点は? ○最初の数ページから驚きが始まります!
#本が出るまで 28 3/6発売『ひとつ屋根の下の殺人』は、ついに印刷会社に入稿が完了しました。 初校⇒再校⇒念校(PDF)⇒入稿となりました。 これで完全に私の手を離れたことになります。スケジュール通りでした。嬉しいような寂しいような複雑な気持ち。見本は2/25納品予定です。
#本が出るまで 29 出版社の原書房さんのサイトで、帯無し書影が公開されました。『ひとつ屋根の下の殺人』3/6発売です。 冬の信州の山道。これから起きる事件を想像させる、雰囲気と世界観のある、とても良い表紙で気に入っています。 ただ、むむむ、できたら隠しておきたかった……
#本が出るまで 21 『ひとつ屋根の下の殺人』の再校ゲラが、原書房さんより届きました。このタイトルのついたゲラを見るのは初めてです。 初稿入稿⇒白ゲラ届く⇒著者校正⇒校正の入った初校ゲラ届く⇒著者校正を反映しながらチェックして戻す⇒再校ゲラ届く 今ここです。 慎重に確認します。
#本が出るまで 24 ゲラチェックと掛けて今の世の中と解く その心は「見るたびに直したくなる」 そんな場合ではなく佳境です ①編集部からの疑問出しに加筆修正 ②自分の校正を反映 ③修正の一覧表を作成 ④行単位の直しはデータ用意 ⑤修正による不具合を確認 ⑥頭から素読←今、ここ。
#本が出るまで 22 『ひとつ屋根の下の殺人』 表紙の装幀ラフが上がってきました。案の中に小説の内容とぴったり呼応しているものがあって驚きました。仕上がりが楽しみです。帯のコピーも小説のテーマを読者に正しく提示しています。「えっ、どういうこと?」と思っていただけるでしょう。
#本が出るまで 15 ○来年3月の新刊は、著名な作家さんに帯の推薦文を書いていただくことになりました。そのコピーと、ゲラを読んだ長文の感想をいただき、ありがたくて何回も読み返しています。 以前から愛読している作家さんなので感慨一入。これまでの編集者さんとの苦労が報われた思いです。
#本が出るまで 23 『ひとつ屋根の下の殺人』 表紙のデザインを決めているところ。デザインは絞り込んで、あとは色をどうするかという段階で迷いました。小説のとあるシーンです。 最後は自分の心象風景に合うものを選びました。一年以上、頭の中で見続けた世界だからそれが間違いないはずです。
#本が出るまで 14 ○編集者さんからの校正ゲラに私が前もって校正してあった修正を書き込んでいきます。 ひとつずつ吟味して、良くなるように加筆修正し、その結果はエクセルの表に漏れのないようにまとめます。 地味な作業ですが、すごく大切です。
本が出るまで 20 ◯3月刊行の小説はまもなく初校ゲラを戻します。 今回は長野が舞台で上田警察署や長野県警が登場するのですが、今度の『名探偵コナン』は長野県警の刑事が活躍するとのこと。刑事の名前を気にした方が良いのか、それともあえて被せに行った方が良いのかなどと考えてます。
再校ゲラチェック、最後の工程の「音読」を一日がかりで終えました。喉がかれそう。 音読をすると必ず文章を脳の中に取り入れるので、見逃していたミスを発見する確率が上がります。今回も二つほど小さなミスが見つかりました。それが一日の労働のご褒美です。 #本が出るまで 26
来年三月刊行の新作ゲラ、読み直しを再開しました。 あれほど直したのに、まだ気になる場所があちこちに(付箋)。 今のところ268ページ。前作の『ロスト・ドッグ』と同じくらいですが、この際、少し加筆したい感じです。 そして仮題は『ゴシック』にしているのですが、まだ悩んでいます。
#本が出るまで 13 ○三月発売の新作の打ち合わせ。今回のミステリにはある仕掛けをしたのですが、編集者さんに「仕掛けがなくても面白いし、成立している」と言われました。信頼する方の言葉なので、ずっと考えているのですが、仕掛けを外すと戦場に武器無しで臨むような気がして迷っています。
#本が出るまで 17 ○来年三月に発売する新刊の装幀をしていただけるデザイナーさんが決まりました。有名作品をたくさん手がけている方です。 小説ではかなり独特な世界を書いたので、どのような装幀になるのか、とても楽しみです。タイトルも含めて、年明けにはご紹介できると思います。
#本が出るまで 27 再校ゲラチェックが終りました。 初稿入稿⇒白ゲラ届く⇒著者校正⇒校正入りの初校ゲラ届く⇒著者校正を反映しつつチェックして戻す⇒再校ゲラ届く⇒チェックして説明資料と一緒に返す 今ここ 後は修正箇所をPDFで最終確認するのみ。表紙も決まりました。
#本が出るまで 1 ○編集者との打ち合わせに使った資料。 「企画書」と「あらすじ」の二本立て。 「企画書」は・タイトル・このミステリの趣向・ミステリのテーマ・ストーリーの骨格。 これに「主な登場人物」、「簡易年表」をつけました。 「あらすじ」は原稿用紙35枚。ちょっと長め。
#本が出るまで 8 ○ゲラ校正中 真っ先に目につくのは、行頭の一字余り。文字組が送ったデータから本の体裁に変わるので当然ですが二ブロック続くと直したくなります。 それとルビをどこまで振るか。登場人物の氏名は必ず振りますが「恭しく」や「花金」はどうしようかと迷います。
#本が出るまで 2 ○編集者との打合せ 対面では3回。 1.「企画書」と「あらすじ」の説明、感想⇒本編執筆 2.編集者から第一稿チェックと改稿要望 3.直した原稿にまた改稿の要望⇒ゲラにする原稿へ ほかにメールで質問、確認。 私は打合せの翌日に必ず内容メモを送ることにしています。
#本が出るまで 10 ○ゲラは何回出してもらえる? 私の場合は白ゲラ+二回でした(今回は白ゲラが出た段階)。白ゲラで著者校正をし、編集の校正校閲の入ったゲラと合わせて送り返すのでゲラを編集に送るのは二回。これにて校了(もう直さない)。他の作家さんに聞いてもこのパターンが多いです。
#本が出るまで 7 ○ゲラが到着しました それまでのワープロデータでの修正と違うのは、実際に本になった時の文字組であることです。文字組が変わると見た目の読みやすさも変わります。 行頭の一字残りとか節・章の区切り、余白の取り方、書体が変わったところの印象など確認しようと思います。
#本が出るまで 3 ○ゲラが出るのは? 交流のある作家さんの話をまとめると、原稿を渡してから編集者との打ち合わせが2~3回。ゲラになるのが第4~5稿というのが平均的でした。 なかには初稿が一発でゲラになったケースも。ショートショートは二稿でゲラ(修正一回)になるなど短めです。
【#本が出るまで】マガジンをつくりました。これまで【小説の書き方】マガジンに格納していたのですが、増えていく見込みなので、独立させました。刊行が決まったあと、書店に並ぶまでにどんなことが起きるのかをできるだけ具体的に書いてみます。質問・感想をお寄せください。
#本が出るまで 4 ○完成稿を送りました。 ワードで作成した原稿をメール添付で送信。『ゴシック(仮)』の場合は、編集者に最初に渡した原稿を第一稿とすると、打ち合わせで改稿が二回、自分でもっと良くなると思って改稿したのが二回。 脱稿したのは第五稿になります。 次はゲラです。
#本が出るまで 6 ○ゲラ校正は新人の場合、やり方がわからないので編集者が校正の仕方(トルツメとかママとか)を指導してくれるのが普通。誤字の直し方や修正の仕方など、基本的なものなので勉強する必要があります。なお、小説誌連載から単行本になる時は加筆修正の意見が入っていることも。