再び「落下の解剖学」を。息子ダニエルは視覚障害(弱視)のせいでアクセスできる情報に限りがあるように描かれるが、実は視覚的に問題なく見えているはずのわたし達だって、自分のフィルター越しにしか物事を理解できないという点では、ある意味「目隠し」をされているも同然なのでは…?と思うなど。
152分という長さに怯みつつ結局観てきた「落下の解剖学」…前半うっかり寝そうになりつつ(え)法廷劇になってからは畳みかけるような展開に覚醒状態に。仏語のchuteは「落下」以外に「失敗、挫折、崩壊」という意味があるそうで、タイトル深読みすると【崩壊】の解剖学でもあるわけだ。納得。