11/18-3 幼児の時に父親と別れたりょうは、父性に対する憧れと執着があったようだ。だが、それが満たされないまま成長した。妹は、そのことを常に危惧していたようで、父親の代わりを務めるべく努力したことがあったと私に語ったことがある。しかし、代用品には限界がある。
11/18-4 妹の真意はりょうには伝わらなかったと聞いた。父性愛と母性愛の違いは明白だ。偽物の父性愛を子どもはすぐに見破ってしまう。Mさんにその務めが出来るかといえばやはり難しかったようだ。Mさんは私たち兄弟とも会おうとしないほどの人嫌いだ。