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男性保育士さんから学んだ、男子の子育て

過去記事を振り返っていたら、そのうち書くよって言ったっきり書いてなかった事を思い出したので、忘れないうちに書いておこうと思う。

ずいぶん前に、子どもたちが幼児だった頃の事を書いていた。私の育児にとても影響のあった保育士さんの事を書きそびれていました。最近は、子どもたちが小さかった頃の事を書いていないしね。ちょうどいいかな。

長男が年中さんの時と、次男が年少さんの時に担任をしてくださった、男性保育士のN先生のお話し。

男の子を育てているお母さんならば、一度や二度では無いかもしれない。男の子に対する疑問…何でそうなるかな…┐(´д`)┌ヤレヤレ
未だにつづいているけどねwwwでも、今は大きくなって言葉も通じるし、本人たちもある程度分別がつくしさ、昔に比べたら楽になったもんです。

小さい頃の男の子って、すさまじい。長男が保育園に通っていた頃、その保育園の彼の学年は男の子ばっかりで、8割が男の子という状況で、毎日毎日とんでもないことがいっぱい起こるそんなクラスだった。本人たちにしてみれば楽しい楽しい時間なんだけどね。

今思い返してみると、次男のように発達障害の子も何人かいたかもなぁと思う。当時はオープンにしているというか、診断が出ている同級生の子どもか2人いて、一人は衝動性の強いADHDの男の子と、知的障害の男の子。でもこの2人が障害児だからと言って、差別されたりすることは無いし、2人が特別悪い事をするかというと、そう言うわけじゃなかった。

男の子はみーんなとんでもない悪さとか、ハチャメチャなことをやってのけてくれていて一人の子どもだけが際立っておかしいみたいな事は無かった。うちの息子はハチャメチャの筆頭だったし…

幼児の頃の男の子は、まず言葉の理解や言葉を使って自分の事を伝えたりすることの発達が遅い傾向にあると感じる。体を動かしたり使ったりする事の方が発達が早く進んでいく印象。個人差はあるものの、3,4歳の男の子に言ってきかせるは…まず無理だよねって思う。

長男のクラスの男子たちは、柵を乗り越えてみたり、何かを破壊したり、雨の日に園庭に飛び出して行ったりと、まぁなかなかのもんだった。まあ、それくらいならば、先生たちもお手の物。上手に対処してくださる。

でもね、8割も男の子ですから…何でそうなるかな┐(´д`)┌ヤレヤレの連続なわけです。定型発達だろうが、発達障害児だろうが、知的障害児だろうが、でもそんなの関係ね〜!オッパッピーなわけです。←ちょうど流行ってた頃だったわ。

ケンカも勃発するし、ケガとかも多かったし、イタズラも半端じゃなかったwww先生が毎日報告して下さるわけですが、本当に申し訳無いくらいのハチャメチャっぷりでした。

N先生はそんな男の子達を、本当に上〜手にさばいてくれるスーパー保育士さんでした。

言葉での疎通が測れない男の子達に、いけないことや、悪いこと、ダメなことと口で説明しても伝わらないんです。と言うか、伝わっているのだろうけれど、大人達が思う伝わっているでは無いし、伝わっている事と、できることにものすごく開きがあるお年頃。いけないことだと分かっていたとしても、自分をコントロールするなんてことはかなり難しいし、夢中になっていたらそんな事は忘れちゃう。それが幼児。

度が過ぎたイタズラや、ケンカや破壊行動なんかを日々やってしまう息子達…そして頭を抱える親たち…

そんなハチャメチャな子どもたちにも決して負けない!N先生のクラスには1つ面白いルールがありました。

その名は『N先生のガッチャンコ』

やらかしてしまうと、怒られる。ではなくて、やらかしてしまうと、『ガッチャンコ』されます。

『ガッチャンコ』とは、N先生が『ガッチャンコ〜』と言って子どもの手を繋ぎ、一定時間ずーっと先生と居ないといけないというもの。男性の先生ですから、子どもが簡単には振り払ったりはできません。強く握られているわけでも無いのに離れられない。そして、遊びたくても遊べない、先生が行く場所へ問答無用でずっと連れ回されます。怒られるわけじゃないけど、自由を奪われる訳です。もちろん言葉でも説明はしてくれますが、それだけではまず響かないわけです。

そのルールを次第に子ども達は体で理解します。『やってはいけない事をすると、俺らは遊べないってことか』と。

『ガッチャンコ』の素晴らしいところは、頭ごなしに叱ったり怒ったりしない点と、絶対に一人にしない点。

先生はニコニコしながら、『ガッチャンコ』したまま他の子ども達と鬼ごっことかしたりもするし、花壇の水やりとか、職員室で事務仕事したりするのです。でも手は離さない。主導権を子どもに渡さないですから、『ガッチャンコ』されてしまった子どもは反省するしか道が無くなるんです。

この、主導権を渡さない仕組みを、小さな頃は一定の条件で持っておかなくてはダメなんだと言うことを学ばせていただきました。

駄々をこねる子どものパワーとかね、逆ギレするパワーとか、甘えを通り越してわがままを言うときのパワーとか、兄弟ケンカのパワーとか…本当に頼むよと思うこといっぱいあるわけなんですが、問答無用で『ガッチャンコ』の精神でしっかり線引して、絶対に負けないし折れない。涼しい顔してやり過ごす。

いや、涼しい顔しては、まだ修行が足りずに鬼の形相の事のほうが多いんだけど…

N先生の保育は、男性ならではの父性愛的な関わりで、男の子たちを虜にしていきました。息子たちは、N先生から『男ってこうするのか』的な事をたくさん吸収させてもらいましたし、ワンオペ育児なわが家では、母性愛的な関わりに偏り過ぎずぎないようにN先生をお手本にして手をかける所とそうではない所、見守ることの大切さや、言語を介さない関わりについて取り入れていきました。

ついついしゃべりすぎちゃう私は、まだまだN先生のような絶妙な距離感ではないけれど引き続き意識していこうと思います。

男の子の子育てに男性の目線でアドバイスを下さったN先生。毎回とても適切でためになる事が多かったな。すてきな出会に感謝感謝。振り返ってみてもやっぱり、子育てって面白いな♪

昨日は兄弟ケンカが勃発して、罵り合ってた二人

次男『出でいけ〜!』
長男『ああ!でてってやるよ!』

長男家を出ていく


次男『くっそ!俺もでてくわ!』

次男も家を出ていく

20~30分したら、平気な顔してそれぞれ帰ってきたよ。┐(´д`)┌ヤレヤレ
そして本日は、仲良くやっております。兄弟ケンカってそんなもんよね。しかし、激しいのぉ。

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ボンボン
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