心地よいリズムに言葉が溢れる 意味なんてない 答えなんていらない 狭い部屋で 端っこに座る 情報の反芻が始まる 悲しくなったら ふわふわの柔らかい触り心地と あなたが私を呼ぶ声を思い出して
黒い水にのみ込まれる 目眩するほどの光に照らされる 背中丸めた まどろみの中に あたたかい言葉が私を掬う 見たくない 角ばった文字 川に流して 青い海で丸くなった
風が通る音が扉をたたく 脈打つ心臓があたしの体を揺らす なりやまない心音が憂鬱にさせる 何者にもなれないのならあたしのままでいるしか無い 頭に流れるのはあの人との⋯ 交差する嘘と本当 ぬるまった体をうまく動かせるのか いつの間にか揺らされる体をかたい板場につけて
寝たくない 嫌な夢しか見ない どっか遠くに行きたい 何にも無いのが良い 知らない場所 何かしら混乱している 何にも考えずにいられたら良いのに ビルの間はそんな時にぴったりだったのに ここには無い
校庭の鉄棒が歪んで見える 夕日が嫌いだった 暗闇をつれてくるから 寂しいだけじゃ物足りない言葉の限界を 埋めるために使う嘘 約束を守るのは後からでも構わないか それだけを聞きたかったのに やまぶきいろが綺麗に映えた大嫌いな夕日 つれていってしまう あたしをひとりぼっちにする
誰かさんへの想いも難無く言ってしまえる 強くなったのか 強くされたのか 必要としているのは今 何も変わらない部屋の何も変わらないベッドの中で変わっていく自分に気付いた 正面から向かっていく自信はないのでもうしばらくこのままでいましょうよ それがいつまでも追いかけてくれば良いから
流れる時間が作り出す嘘を 受け入れられなくて 耐性がつくまでの妄想を 痛々しく見ないで 幸せな脳みそを食べてしまうの あなたのその癖は 大人の身体になった事を後悔する日々に 優しく触る手が にくらしい あいらしい いとおしい