毎日の読書記録。 武井彩佳『歴史修正主義』第二章①。 ドイツ国家にとって「ナチズムの肯定」は重大な意味を持った。 第二次世界大戦後、ドイツには「加害の歴史」しか残されておらず、それは国民の所属意識を醸成するものではなかった。 ドイツは「恥じることのない国民の物語」を強く求めた。
毎日の読書記録。 武井彩佳『歴史修正主義』第二章②。 “人はそれまで事実と信じていたことが「事実でないかもしれない」可能性を示唆されると動揺する。疑念が生まれると、水紋のようにじわじわ広がっていく。こうして徐々に歴史事実は、相対的なものへと格下げされていく。”
毎日の読書記録。 武井彩佳『歴史修正主義』序章。 「歴史」とは不変かつ静的なものではなく、観測者によって姿を変える解釈的なもの。それゆえ歴史は本来修正できるし、しても良い。本書での「歴史修正主義」とは「皆が主流だと考える歴史を疑うことで、価値体系や政治秩序を危険にさらす」こと。