でも、それも手かもしれない。「強盗歓迎。ただし命の保証はしません」との張り紙を家に貼るのだ。庭には弓の的や、袈裟懸けに斬られた竹芯の藁があるとよい。あとはガラス窓の内側に血しぶきをつけ、センサーのアラーム音を「殺さないでくれえっ」の絶叫にするか。って、強盗より先に警官が来るか。
刑法の特則に「盗犯防止法」なるものがある。そこに、危険の排除ならば強盗犯などの侵入者を殺しても罪に問わない、と規定されている。つまり、正当防衛ならば強盗を殺しても起訴されないということ。これを広報すれば、押し込み強盗も怯むのではないだろうか。いや強盗歓迎のサイコパスが出てくるか。
しかし疑問なのは、騙されたとはいえ、なぜにそんな安易な犯行に走ったのか。どれも稚拙だし、どうなるかも考えていない。私はこれらの背景に読書離れを感じる。乱読でもよいので本を開いていれば、想像力がついたと思う。強盗罪は懲役5年から20年。強盗殺人罪なら死刑か無期。中で読書してほしい。