「善悪の屑」「外道の歌」は、現代の水戸黄門だ。被害者家族の依頼があれば、必ず復讐を代行する2人の男たち。グロテスクな描写が多いのに、なぜか読後はスッキリする。やられたらやり返すの原理がそこにはあり、勧善懲悪の世界観だからだろう。「ウシジマくん」の理不尽な不幸とは違った面白さだ。