【薬師如来】 私は諸仏の中では薬師如来が一番好きです。薬師如来は古代仏教の中心的存在でした(平安中期以降は阿弥陀如来が中心)。 人々の心身の病を治し、社会の病理を治し、12人の将軍(十二神将)を率いて常に私たちを護ってくださいます。 力強くて頼りになる仏様だと思います。^_^
【般若心経】 我が国において、浄土真宗系および日蓮系以外の宗派で広く読まれている『般若心経』。 この経は唐時代の僧、玄奘三蔵(602〜664年)が訳したとされています。 そうすると日本への仏教伝来当初(538または552年)には、この経は存在しなかったことになりますね。^_^
【古代の響き】 ウチの宗派の法相宗(現存する日本最古の仏教宗派)では色々なお経を読みますが、私が普段よく読んでいるのは『薬師経』です。 『薬師経』は奈良時代に盛んに読まれ、独特のリズム感があって、いわば「古代の響き」です。 皆さまが健康で平安な日々を過ごされますように。^_^
【令興福力】 南都六宗のひとつ、法相宗(ほっそうしゅう)の大本山である奈良の興福寺の寺名の由来は、維摩経にある「令興福力」(福力を興さしむ)の語から。 それは、 「自身の心の中に眠っている幸せになる力を呼び起こす」 という意味。奈良仏教(南都六宗)は他力本願ではないのです。