「ウルフズ」(2024年)は、裏稼業に生きる“一匹狼”たちのハードな一夜を描くアクションコメディ映画。イケオジ二人の掛け合い漫才(?)は、吹き替え版で見るべきものであり、小山力也と堀内賢雄が繰り広げる丁々発止のやり取りにうっとりすること請け合いの2時間である。劇場未公開が残念。
「アメリカン・フィクション」(2023年)は、意に沿わぬ作品で有名人になった黒人小説家の気苦労を描くコメディ映画。大衆が求めるのは「分かりやすい物語」だとするアメリカ社会に笑ってばかりもいられない秀作なのだが日本では劇場未公開。入れ子式のオチも決まるゴキゲンな映画なのだが……。